2022年F1第11戦オーストリアGPの予選を終え、アルファタウリの角田裕毅が金曜日の予選セッションを振り返った。
現地レッドブルリンクでアルファタウリの2台は、予選Q1で角田裕毅12番手、ピエール・ガスリー15番手タイムで、そろってQ1突破を果たした。続くQ2ではトップ10入りのハードルが高い中、ガスリー11番手、角田14番手となり、Q3進出を逸している。なお、セルジオ・ペレスのQ2トラックリミット違反があったことから、予選終了後にペレスは13番グリッド降格が確定し、ガスリーは10番手スタートに繰り上がっている。
予選Q2ラストアタック直前、角田はターン9手前で僚友ガスリーに追い越されてアタック順が後ろになるというシーンがあった。マイアミGP予選でも同様のケースがあったため、角田は無線で「なんでこういうことをするんだ!」と不満を口にする場面も。その直後、タイヤの温度が下がった状況でアタックラップに入った角田は、ターン1でうまく止まれず。ベストタイムを更新できずに14番手となった。
角田は予選終了後「今日は本当にがっかりした」と予選のアタックが十分にできなかったことを悔やんでいる。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。
「マシンバランスを考えたら、ある程度満足できるグリッドかもしれません。ただ、予選Q2で最後のプッシュができなかったことは残念です。アタック直前にタイヤが冷え、ターン1で止まれなくなった」
角田は「アタックラップが台無しになったことは本当に残念としか言いようがない。マシンのペースはかなり良かったし、チャンスはあっただけにQ3に進めなかったことは本当に無念」と発言。ガスリーを名指しにはしていないが、あおりを受けたと状況説明している。
一方でガスリーは「今日は満足している」と11番手からの繰り上げで10番手スタートという結果に満足感を示した。
「しばらくレースではアップグレードがないし、他のチームに比べてかなり苦労することを覚悟していた。いつもわずかな差でQ3進出を逃してしまうことにイライラしていたけど、今日はラップに満足していると言わざるを得ない」
「自分でもうまくアタックラップをまとめることができたと思う。スプリントレースではトップ10からスタートとなるので、決勝ではポイント圏内でフィニッシュできるよううまく進めたい」
「もちろん全体的なパフォーマンスには満足していないし、さらに作業をする必要はある。ここからいくつかのアップグレードが投入されることはわかっているから、現在のベースラインを改善できれば今後のレースでかなりの競争力を手にできると期待している」
チームのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズ氏は「ピエールは予選アタックをうまくまとめ、Q3進出まで僅差のP11フィニッシュだった。一方でユウキはアタックラップに入る準備で予定どおりいかず、タイヤが冷えた状態でターン1に入ることになった。結果としてアタックラップを中止しなければならず、残念ながらP14となってしまった」との見解を述べている。
「パフォーマンスは当初の想定よりもわずかに良かった。土曜日はスプリントレースでできる限りのことをして、両方のマシンを前進させたい」
結果として角田は僚友にQ2のアタックを阻まれる形で、ベストタイム更新ができなかった。予選のアタックラップに入る直前、ガスリーが突如追い越したことにより、角田のペースが乱されたことはマイアミGPでも起こっていた。
前レースのイギリスGPでは決勝の序盤に両者が接触し、不本意な形でポジションを下げたアルファタウリ。今回のQ2ではガスリーもタイヤの温度が下がっていたことから、ガスリーの担当エンジニアは角田追い抜きにGOサインを出したという。だがそれを知らされていない角田にとっては、結果として不本意な予選となってしまった。
また、アタックラップ直前の追い抜きは危険性もあることから、チームメートとはいえ紳士協定は設定していないのかと、アルファタウリのチーム方針を批判する声も少なくない。
結果としてスプリントレースはガスリー10番グリッド、角田14番グリッドからスタートすることとなった。角田は土曜日、日曜日とここから巻き返すことができるのだろうか。結果が求められる状況で、僚友より上のポジションへと押し上げられるのかが注目ポイントとなる。
角田にとっては真価が問われる第11戦オーストリアGPとなりそうだ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |