角田裕毅「良い感触」次戦フランスGP投入のアップデートに好印象…先輩の中野信治氏＆松下信治氏に明かした、自身の成長した要素とは？｜WEDNESDAY F1 TIME

アルファタウリの角田裕毅が2022年前半戦を終え、第12戦フランスGPを前に現状について語っている。

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #19』にリモートインタビューで出演。インタビュアーは師でもある中野信治氏、F2でともに戦った兄貴分の松下信治氏が行ったこともあり、笑顔の絶えない和やかな雰囲気での応答となった。

松下氏が“ユウキ、本当ゴメン！ シンジさんから聞けお前オイ！ って言われるから聞くけど、最近のプライベートはどんな感じですか？”と尋ねると、角田は「プライベートはトレーニングしていて。日々、レースに向けて集中している感じです」と返答している。

中野氏は自身の古巣ミナルディの後継チームでもあるアルファタウリの現状が気掛かりなようで“去年に比べて今年は精神状態が安定していて、いい走りをしているなと思えていたのが、ここ数戦はクルマのアップデートが遅れているのもあって、ちょっとチーム全体として乱れているように見える。それってユウキの中ではどんな感じなんだろう？”と聞くと、角田は次のように答えた。

「チームとしてまだアップデートができなくて。イモラで1回入れましたが、その後ちょくちょくアップデートしようと思えばできるんですけど、今年からバジェットキャップの予算制限があって、なかなかお金を使っていられない状況です。できるだけクルマを理解して、大きなアップデートに集中しようと」

「今まではクルマの限界を引き出して、ポイント争いをしていたけど、今年はそれも厳しい。特にここ3戦はそれもできず、結構厳しかった」

中野氏は立て続けに“今言える範囲でいいので、アップデートの予定、クルマが変わるかもという予定はあるのかな？”と聞いた。

角田は「そうですね。次のフランスGPでチームとしてのアップデートが入る」と語り、アップデートによるポジティブな進化を感じていると明かした。

「ちょうど昨日、シミュレーターでアップデートの確認もしてきました。今のところ良い感触かな、というのはあります」

今季、レギュレーションが変わってマシンの特性が大きく変わったことについては、次のような感想を漏らしている。

「自分はオーバーステアのほうが昔から好きなタイプで。今年のマシンは（タイヤが）18インチに変わって。ターンインの時にシャープな感じ。フロントのタイヤのグリップが強い感じで、（カーブへの）侵入はオーバーステアを感じやすい」

「でも（旋回中の）コーナー中間でアンダーステアに変わる。バランスはオープンなフィーリングがあるんです。アルファタウリの伝統的なクルマなんですかね？ アンダーステアっぽい」

「ただ、今年からアンダーに僕自身が対応できるようになってきて。アンダーでもオーバーでもいいんですけど、僕が求めているのはクルマが速ければなんでも良いということです」

松下氏はマシンへの順応性、アジャストする角田の言葉を受け「いいなぁ。教えてほしい。（アンダーステアでもオーバーステアでも）どちらでも乗りこなせたら最強ですね」と、レーサーならではの率直な感心を口にしている。

角田が明かしたように、第12戦フランスGPでアルファタウリは大幅なアップデートを投入する見通し。

今季は11レースを終えてコンストラクターズ8位と、6位だった昨季に比べて苦戦しているだけに、ここからの大幅改善が期待される。角田にとっても、次戦フランスGPで今季4度目となる入賞を果たし、後半戦の巻き返しに向け、弾みを付けたいところだ。

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