エラーコード %{errorCode}

モータースポーツ

【コラム】第13回「アロンソの移籍は、正解だったのか」|F1解説者ムッシュ柴田のピットイン

【コラム】第13回「アロンソの移籍は、正解だったのか」|F1解説者ムッシュ柴田のピットインDAZN
【F1 コラム】解説者も務めるモータースポーツジャーナリスト、柴田久仁夫がF1の今に迫る。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

ベッテル突然の引退発表、そしてアルピーヌに憤然

セバスチャン・ベッテルの突然の引退宣言に続いて、ハンガリーGP明けにはフェルナンド・アロンソのアストンマーティン入りが発表されました。図式的にはベッテルの抜けた穴にアロンソが入っただけですが、夏休みに入ったばかりのF1村はけっこうな騒ぎになっています。

最大の被害者というか、面目を潰されたのは、アルピーヌのオットマー・サフナウア代表でしょう。

オットマーはホンダF1第3期の副社長時代から知ってますが、特に人事に目配りが利き、緻密な交渉ができる人でした。それだけに「フェルナンドの離脱はアストンマーティンの発表で知った」とコメントしているのには、本当に驚きました。

最初はオットマーがトボけてるだけかと思ったのですが、アルピーヌ期待のオスカー・ピアストリをめぐるドタバタを見ると(あわててピアストリのレースドライバー昇格を発表→ピアストリがまさかの否定)、アロンソに来季も走ってもらうつもりで、そしてアロンソ側もそのつもりだと完全に思い込んで、交渉を続けていたようです。

2022-08-04 Piastri Alpine F1 Formula 1
アロンソにも、残留の意思はあったと思います。チームの戦闘力が年々向上していることは、実感していたでしょうから。ただ伝え聞くところでは、41歳になったばかりのアロンソは2年以上の契約更新を望んでいました。Getty Images

一方で新鋭ピアストリを遅くとも2024年には自チームからデビューさせたがっていたアルピーヌは、単年契約にこだわった。

そこにアストンマーティンが複数年契約を提示して、アロンソがホイホイと乗ったという図式ではないでしょうか。ピアストリ(というか彼のマネージャーであるマーク・ウェバー)もアロンソがアルピーヌに残留すると踏んだからこそ、1年でも早いF1デビューを望んで、ダニエル・リカルド放出の可能性のあるマクラーレンと交渉したのでしょう。

2022-03-12 Stroll Aston Martin F1 Formula 1Getty Images

しばらく揉めそうなアルピーヌとピアストリの契約問題は少し置いておいて、ここからはアロンソの今後について話そうと思います。アストンマーティンへの移籍は、はたして正解だったのか。

個人的には「大丈夫か?」という思いです。というのもアストンマーティンは、ストロール親子のチームという色彩が強すぎるからです。父ローレンスが息子ランスのために買収し、運営しているという点で、下位カテゴリーならいざ知らず、F1チームとしてはものすごく特異な存在です。

確かにフォース・インディア時代とは比べ物にならないほどの金満チームになりました。しかしすでに大量の資金を投入してから実質4年目を迎えているにもかかわらず、結果が比例していません(2020年だけは選手権4位に躍進しましたが、この年はメルセデス、レッドブルの2強以外は、どんぐりの背比べでした)。

技術力、車体開発能力に定評のあるはずのチームが、なぜ伸び悩んでいるのか。ローレンス・ストロールは金も出す代わりに口も出している印象で、それと成績低迷は無関係でない気がします。そこにお山の大将的キャラクターのアロンソが入って行って、ランスパパとうまくやっていける気はしません。

2022-02-24 Alonso Alpine F1 Formula 1Getty Images

ただし僕はかつてルイス・ハミルトンがマクラーレンからメルセデスに移籍した際も「理解できない決断」と書いた恥ずかしい前科があります。今回も予想が大外れして、アロンソが新天地で大活躍してくれたら、素直に嬉しいです。

でも現時点では、そうは思えません。たとえ来季1年だけだったとしても、アルピーヌでしっかり結果を出した方が、アロンソのキャリアの可能性は広がったと思うんですけどね。

文・柴田久仁夫(しばた・くにお)

1956年静岡県生まれ。1980年代よりフランス・パリを拠点とし、TV番組制作の現場で手腕を振るう。1987年よりF1の世界にも足を踏み入れ、それ以来数々のレースを取材してきた。訪れたサーキットでは素足でトラックの感触を確かめるというライフワークも行っている。2016年より本拠地を東京に移し、現在は『DAZN』のモータースポーツ中継でも解説を務める。

************

【レース情報】
F1  第14戦:ベルギーGP※日本時間
8月26日(金)21:00~フリー走行1回目
8月27日(土)0:00~フリー走行2回目
8月27日(土)20:00~フリー走行3回目
8月27日(土)23:00~予選
8月28日(日)22:00~決勝

************

関連記事

直近のDAZN番組表(F1)

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 3月18日(金) ~19日(土)3月20日(日)
第2戦サウジアラビアGP 3月25日(金) ~26日(土)3月27日(日)
第3戦オーストラリアGP 4月8日(金) ~4月9日(土)4月10日(日)
第4戦エミリア・ロマーニャGP 4月22日(金) ~ 23日(土)4月24日(日)
第5戦マイアミGP 5月6日(木) ~7日(土)5月8日(日)
第6戦スペインGP 5月20日(金) ~21日(土)5月22日(日)
第7戦モナコGP 5月27日(金) ~ 28日(土)5月29日(日)
第8戦アゼルバイジャンGP 6月10日(金) ~11日(土)6月12日(日)
第9戦カナダGP 6月17日(金) ~ 18日(土)6月19日(日)
第10戦イギリスGP 7月1日(金) ~ 2日(土)7月3日(日)
第11戦オーストリアGP 7月8日(金) ~9日(土)7月10日(日)
第12戦フランスGP 7月22日(金) ~23日(土)7月24日(日)
第13戦ハンガリーGP 7月29日(金) ~ 30日(土)7月31日(日)
第14戦ベルギーGP 8月26日(金) ~ 27日(土)8月28日(日)
第15戦オランダGP 9月2日(金) ~3日(土)9月4日(日)
第16戦イタリアGP 9月9日(金) ~ 10日(土)9月11日(日)
第17戦シンガポールGP 9月30日(金) ~10月 1日(土)10月2日(日)
第18戦日本GP 10月7日(金) ~ 8日(土)10月9日(日)
第19戦アメリカGP 10月21日(金) ~ 22日(土)10月23日(日)
第20戦メキシコGP 10月28日(金) ~ 29日(土)10月30日(日)
第21戦サンパウロGP 11月11日(金) ~ 12日(土)11月13日(日)
第22戦アブダビGP 11月18日(金) ~ 19日(土)11月20日(日)