フェルスタッペン「メルセデス復活は歓迎すべきこと」ライバル上昇で今季は2強から3強に…タイトルレースで有利に働くと期待｜F1

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、今季の勢力図について言及している。当初はレッドブルvsフェラーリによる2強状態だったが、安定して上位に食い込むメルセデスが盛り返し、3強の様相を呈していることについて「歓迎すべき状況だよ」と述べた。

今季開幕戦のバーレーンGPはフェラーリが1－2フィニッシュを果たし、名門復活を予感させる状況に。第4戦エミリア・ロマーニャGPからはレッドブルが6連勝を果たしたこともあり、タイトルレースはレッドブルvsフェラーリによる2強状態に。

この間、昨季に比べて苦戦していたメルセデスも徐々に盛り返し、バウンシングの問題を修正したうえで連続して表彰台に上がっていることもあり、ポイント争いでは第13戦を終え、1位レッドブル（431）、2位フェラーリ（334）、3位メルセデス（304）と3強の構図になった。

フェルスタッペン本人も13レースで8勝をマークし、ドライバーズポイントは258点を奪取。2位シャルル・ルクレールとのポイント差を80点まで広げた。

大きなリードを保っている状況だが、フェルスタッペン本人は「チャンピオンシップはまだ終わっていない」と警戒心を示している。イギリス『Sky Sports』に対して語った。

「メルセデスが力を取り戻している状況も自分にとっては歓迎すべきことだ。なぜなら、それによってフェラーリから多くのポイントを奪うことになるからね。でもこの状況を自分はよく楽しんでいるし、幸せだよ」

80ポイントのリードを保っているフェルスタッペンは「今のリードはもちろん、素晴らしいことだと思う。でも、このリードがそのまま安心できる状況だとは思っていない」と続け、盤石ではないと警戒心を示した。

F1がサマーブレイク期間に入ったタイミングで、1位と2位のドライバーズポイントが80点差もついたのは、2011年のセバスチャン・ベッテル－マーク・ウェバーの85点差に次ぐ、史上2番目のポイント差となる。サマーブレイク以降にこのポイント差をひっくり返されたケースは過去に存在しない。

それだけにタイトルレースを独走しているフェルスタッペンにとって、メルセデス復活＆3強突入の現状は、フェラーリの取りこぼしが増えていることから歓迎すべき状況となっている模様だ。

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