今季引退のベッテル「彼がどれだけ努力をしてきたのかよく知っている」弟分ミック・シューマッハの成長を喜ぶ｜F1

今季限りでのF1引退を表明したセバスチャン・ベッテルが、F1参戦2年目中盤戦でF1初入賞を果たした後輩ミック・シューマッハについて「彼がここまでどれだけ努力しているか、自分はよくわかっている」と発言。ミックの奮闘ぶりを労っている。

2020年のF2王者ミックは2021年よりハースからF1デビュー。F1初年度はVF-21の競争力が乏しいこともあり、多くのレースで最後尾を走ることとなった。同じくF2から上がった僚友ニキータ・マゼピンとともに、F1初年度はノーポイントに終わっている。2季目となった今季はハースのマシンが競争力を備えたこともあり、中団争いを展開。

ハースで2年ぶりF1復帰となったケビン・マグヌッセンがここまで5度の入賞で22ポイントを手にしている一方、ミックはなかなかポイントに手の届かないレースが続いていた。だが第10戦イギリスGPで8位に入り、F1初入賞を果たすと、続くオーストリアGPでは6位フィニッシュとなり、2戦連続でポイントを手にしている。

ベッテルは「ミックは正しい軌道に乗っていると思う」と語り、後輩ミックの健闘がようやく実を結んだと喜んでいる。『F1』公式がその言葉を伝えた。

「彼がどれだけ努力をしてきたのか、僕はよく知っているよ。実際にミックは今、その頑張りに相応の結果を残せている。この状況を嬉しく思っているし、とてもとても幸せな気分だよ」

「ミックが引き続く自分の能力を示すため、マシンには十分なポテンシャルがあることを願う」

ミックは2季ぶりF1復帰となった僚友マグヌッセンに比べて苦戦する場面が散見され、なかなか入賞できないことから批判の的になっていた。第5戦マイアミGPでは、入賞目前の状況でミックとベッテルが接触したこともあり、両者ポイント圏外まで順位を落とすという一幕も。だが第10戦、第11戦とミックは連続入賞を果たし、12ポイントを手にしてドライバーズランキング15位に浮上。16位角田裕毅（11ポイント）を抜き、14位ベッテル（16ポイント）の後ろに付けた。

ベッテルにとってミックの父親ミハエルが最大のアイドルだった。そのミハエルの愛息子であるミックを、ベッテルは以前から弟分として可愛がっていたことでも知られる。今季限りでF1から去ることが確定しているベッテル。それだけに、同胞の後輩であるミックが結果を出している現状は、喜ばしい状況となっている模様だ。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？