岩佐歩夢「今季ドライバーとして大きく成長した。さらにプッシュし続ける」F2での手応えを実感…残り4ラウンドでの躍進を誓う｜F2

F2で戦っている岩佐歩夢が、今シーズンの戦いぶりについて振り返っている。

2021年はF3で戦い、今季よりF2に昇格した岩佐。F2ではルーキーながら存在感を示し、上位争いを展開。第10ラウンドを終えてドライバーズランキング7位に付けている。

そんな日本人ドライバーについて『F2』公式が特集記事を展開。岩佐は「今シーズンの戦いは10点満点だとしたら、7.5点の評価です」とこれまでの戦いについて自己評価した。

「ここ2ラウンドはとてもいい出来でした。でもそれまでのパフォーマンスは悪いものが多かった。自分はトラック上での間違いもしてしまったし、何度も悪い状況に陥った。それにピットストップでのミスやレッドブルリンクでのコンディション変化というシチュエーションは本当に難しいものでした」

「ただ、シーズンを通して見たら良かった部分も多かったと思う。シーズン序盤はドライビング、タイヤマネージメント、ブレーキなどで苦労する場面もありましたが、チームとしてレースに向けたアプローチはとても優れていた。レースから多くのことを学ぶこともできたので、それが自分としてもチームとしてもとても重要なことでした」

「それが実を結び、ポール・リカール（フランスレース2）でようやく優勝し、ハンガロリンク（ハンガリー予選）ではポールポジションを獲得することができました」

本人はハンガロリンクのレース2でポールポジションからスタートするも、オープニングラップで3番手に順位を落とし、結局このレースはそのまま3位でフィニッシュする結果となった。だが本人はフランス、ハンガリーと予選でポールポジションを競い、レースでも上位争いを展開できていることから「現時点でマシンは本当に速いと思うし、もっと速く走れる可能性もある。チーム、僕、マシンといずれもが良い組み合わせになっている」と発言。明確な手応えも感じているようだ。

「レースのセットアップでは小さな改善を加える必要があります。ポール・リカールではかなりの差をつけてレースに勝ちましたし、レースでのセットアップはかなり良い状態だと思う。ただ、細かいところを改善する必要はありますが、それはあくまで細部の範囲です。すでに勝利を目指すことが可能な立ち位置にいるし、十分な力はあるので、その小さな改善は大規模なものではありません」

「ドライビングとタイヤマネージメントについて、多くのことを学びました。マシンについても、学習を進めています。正直なところ、プレシーズンテストと今季序盤はそこまで強さを持ち合わせていなかった。クルマの速さは十分でなかったし、自分のスキルもまだまだでした。ただ、今季中に多くの改善ができたし、ドライバーとして今季最初より大きく成長したと自負している」

そして岩佐は今季終盤、残り4ラウンドでの躍進を誓っている。

「最後の4ラウンドでは、もう一度レースで勝利したい。僕たちはすでに強さを示しているし、もっと強くなるために、さらなる進歩をしたい。そして、それはできるはずだと信じている」

「すべてをうまくまとめて、シーズンの最後までさらにプッシュをし続けるつもりです。ドライビングはできる限りの改善を、引き続き推し進めていきたい」

岩佐はF2でのルーキーイヤーながら、ここまで4度表彰台に上がった。ここに来て上位入賞を繰り返したことから、90ポイントを手にしてF2でのドライバーズランキング7位に浮上している。

これはレッドブルジュニア所属の中では総合5位ジェハン・ダルバラ（94ポイント）に次ぐものであり、リアム・ローソン（88ポイント）や昨季のF3王者デニス・ハウガー（67ポイント）よりも上になる。

今季F2で残すレースはスパ・フランコルシャン（ベルギー）、ザントフォールト（オランダ）、モンツァ（イタリア）、ヤス・マリーナ・サーキット（UAE）の4ラウンドとなる。

F1とともに3週連続開催となるベルギー、オランダ、イタリアでポイント争いの大勢が決してしまう可能性もあるだけに、岩佐にとってはサマーブレイク明けからしっかり結果を残し、少しでも上の順位を目指したいところだ。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？