モントーヤ氏「フェラーリは勝てるマシンだがチャンスをことごとく逃している」勝ちきれない名門に同情…次戦ベルギーはフェラーリ向きとの見解｜F1

元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤ氏が、今季F1の現状について自身の見解を示している。

開幕戦バーレーンGPはフェラーリが1－2フィニッシュを果たし、今季は名門フェラーリが完全復活するのではないかと見られていた。だがその後レッドブルが盛り返し、フェラーリは競争力を示しながらも、トラブルやミスなどによりポイントを取りこぼすケースが目立っている。

第13戦を終え、サマーブレイク突入時点でコンストラクターズランキングのトップはレッドブル（431ポイント）、2位フェラーリ（334ポイント）となっている。今季は優勝こそないものの、安定して上位フィニッシュを続けている3位メルセデス（304ポイント）が、フェラーリとの点差を30点まで詰めている状況だ。

モントーヤ氏はアメリカのオンラインカジノ『Vegasinsider』の中で「レッドブルは今のところ盤石」と、タイトルレースでレッドブルが圧倒的優位だと主張した。

「ハンガリーGPを振り返って見てほしい。マックス（フェルスタッペン）は10番手からスタートして、誰も優勝するとは思っていなかっただろう。だが物事をうまく進めると同時に、しっかりとチャンスをものにした」

「レッドブルは失うことを恐れず、最大限の結果につなげられるメンタリティを有している。（クリスチャン）ホーナー代表が率いるチームは常にそうだね。失敗を恐れず機会を虎視眈々と狙い続けるんだ。一方でフェラーリはどうだ。メルセデスとポジションを競っているうちに失敗し、ピットでも大きなミス（タイヤコンパウンド選択の失敗）があった。ハンガロリンクはフェラーリの1－2フィニッシュだって可能だったかもしれないレースだ」

「フェラーリは今季、間違いなく勝てるマシンだ。だがそれを生かすためのチャンスをことごとく逃しているね。最速なのに、それを維持できるかは疑問に思わざるを得ない」

2022年のF1はサマーブレイク明け、第14戦ベルギーGPから再開となる。スパ・フランコルシャンのレースについて、モントーヤ氏は「フェラーリ向きの特性」と語った。

「もし自分がお金と投入するとしたら、シャルル（ルクレール）にするだろうね。レースに勝つという点ではマックスが最も優れているが、スパのトラックはフェラーリ向きの特性だと思う。ただ、レッドブルも良いペースで走れるはずだ。チェコ（セルジオ・ペレス）も得意としているコースだからね」

「マックスとチェコにもチャンスはあるだろう。だが、私がベルギーGPで賭けるとしたら、おそらくシャルルとフェラーリで決まりだ」

モントーヤ氏が期待を寄せたとおり、ルクレール＆フェラーリは次戦で勝利をマークし、逆襲の足がかりにすることができるのか。サマーブレイク明けの第14戦ベルギーGP（8月28日決勝）は、今季のタイトルレースを大きく左右する、必見の一戦となる。

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