第14戦ベルギーGPの序盤、マックス・フェルスタッペンにレースペースで及ばず、決勝では6位フィニッシュとなったシャルル・ルクレール。1周目に捨てバイザーがブレーキダクトに引っかかったため、それが原因でルクレールのマシンに異変が起こったと見られていた。マッティア・ビノット代表も「フェルスタッペンのバイザーが原因」と名指ししていたが、実は捨てバイザーはフェルスタッペンのものではなかったようだ。
スパ・フランコルシャンでは、14番手からフェルスタッペン、15番手からルクレールがスタートとなった。序盤のターン5でフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンが接触し、ハミルトンはアロンソのタイヤに乗り上げ、大きくバウンドした。
これがきっかけでハミルトンのマシンはオイルや冷却液を撒き散らすことになり、その後ろを走行したマシンは軒並みマシンやバイザーが汚れる事態に。ハミルトンは1周目のターン15過ぎでレース続行を断念。オープニングラップを終える前にリタイアとなっている。
だがこのタイミングで、ルクレールのブレーキダクトに前方のドライバーによる捨てバイザーがひっかかっていたことが後に判明。
ルクレールはブレーキダクトの異変を察知し「ブレーキから煙が出ている」と無線でチームに報告したうえで、3周目の終わりに早くも最初のピットインを行った。その後もペースが上がらない状況ながら、終盤は5番手を走行。ファステストラップ狙いで最後にタイヤを交換して最速を狙うも、フェルスタッペンの最速タイムに及ばず1ポイントを逸した。それだけでなく、ピットイン時のレーン速度違反から5秒ペナルティが科され、ルクレールは5番手フィニッシュながら6位降格となっている。また、このピットレーンの速度違反も、捨てバイザーでセンサー異常が発生したことが原因との見方も。
結果として不本意なトラブルから巻き返しのチャンスを逃したルクレール。1周目の該当シーンですぐ前方に走っていたのがフェルスタッペンだったことから、ビノット代表も「フェルスタッペンのバイザーが原因」と口にしていた。
フェルスタッペンはレース後の会見で「僕の捨てバイザーじゃないことを願うよ。気の毒だけど、集団で走っていると起こり得ることだ。他のドライバーも捨てていたからね」と語っていた。
『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #23』では、捨てバイザーのワンシーンについて詳しく検証。フェルスタッペンが捨てたバイザーはルクレールのマシンではなく、後続には当たらないコース右の空中へ飛んでいったことを映像で解析した。
その後、フェルスタッペンよりもさらに前のマシンから捨てバイザーが飛んできて、ルクレールのブレーキダクトに入ったことが確認されている。
番組MCのサッシャ氏はこのスロー&拡大映像を踏まえて「じゃあ(捨てバイザーを放ったのは)誰なのか。犯人探しをするつもりはないんですけど」と前置きしたうえで、こう続けた。
「フェルスタッペンの前にいたのは(ランス)ストロール。(ランド)ノリス、(アレクサンダー)アルボン、(セバスチャン)ベッテル。これより前になると、ハミルトンより前にいたので(バイザーが)汚れていない。なので捨てる理由がない」
中野信治氏も「となるとその数人の中にいる」と返し、フェルスタッペンではなかったことに同意している。
少なくともフェルスタッペンのバイザーではなかったことが確定した一方で、前方の誰が捨てたバイザーだったのかについては、明らかになっていない。
今季はフェルスタッペンがドライバーズランキングでトップを独走し、14戦終了時点で2位セルジオ・ペレスが93点差、3位ルクレールとは98点差まで開いている。
ベルギーGP序盤の捨てバイザーにより、結果的に大きくポイントを失う結果となったルクレール。タイトルレースを大きく左右することになりかねないトラブルだったが、その直接の原因は、フェルスタッペンによるものではなかった模様だ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |