2023年のF1は24レース中6戦でスプリントレース実施…ドメニカリCEOは「週末を通じてドラマと興奮を多く生む」と自信｜F1

現地時間27日、『F1』公式は2023年のスケジュールについて、土曜日に実施されるスプリントレースが6度行われると発表した。

火曜日に世界モータースポーツ評議会が行われ、来季の24レース中6戦でスプリントイベントが行われることについて承認となった。

F1のステファノ・ドメニカリCEOは「2021年に初めて導入された新しい形式の成功に基づき、2023年では6つのスプリントレースがチャンピオンシップの一部になった。このことを嬉しく思う」と述べている。

「スプリントレースは金曜日のスタートから日曜日のメインイベントまで、ドライバー全員に競争力が求められることで、3日間のアクションがより活発化する。週末を通じて多くのドラマと興奮を生んでくれる」

「ファン、チーム、プロモーター、パートナーのみなさんからいただているフィードバック、非常に好意的なものだった。このフォーマットはF1に新たな要素、次元を追加しており、将来の成功をより確実にするものになっている」

2021年から開始となったスプリントレースは土曜日に行われており、タイヤ義務交換のない100キロ相当のレースとなっている。金曜に予選が前倒しとなり、スプリントレース実施のグランプリはフリープラクティス1回目が金曜前半、2回目が土曜前半にセットされる。

初年度の2021年はイギリスGP、イタリアGP、サンパウロGPの3度行われ、2022年はエミリア・ロマーニャGP、オーストリアGPで実施された。そしてサンパウロGPでもスプリントレースのフォーマットが行われる見通し。

最初の年は獲得ポイントもトップ3が3～1となっていたが、今季よりトップ8が8～1ポイントと、年間順位に大きく影響を及ぼす状況となっている。

一方でFPの回数が減る、金曜にマシンセットを決めたあとはすぐさまパルクフェルメ状態となることから、スプリントレースについては否定的な意見もF1ファンの間からは少なからず聞かれていた。そのトラックでの走行経験がないドライバーにとってはFP回数が減ることもあり、有利不利が明確に出るとの声も。また、スプリントレース中は一度のミスが大きく順位を下げる要因になるうえ、それが決勝の開始グリッドにも多大な影響を及ぼすため、スプリントでは積極的な攻めが起こりにくいとの指摘もある。

F1は来季、24レース中1／4に相当する6戦でスプリントレースを実施することになった。まだどのレースでスプリントフォーマットが行われるのか明確になっていないが、引き続きその動向が注目されるところだ。

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