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中野信治氏、メキシコGP角田裕毅&リカルドの接触に「油断があった…牽制を一発入れてほしかった」角田がすべきだった駆け引きとは?|WEDNESDAY F1 TIME

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中野信治氏、メキシコGP角田裕毅&リカルドの接触に「油断があった…牽制を一発入れてほしかった」角田がすべきだった駆け引きとは?|WEDNESDAY F1 TIMEDAZN
【F1 最新ニュース】第20戦メキシコシティGP決勝で、角田裕毅はリカルドと接触してリタイア。そのシーンについて、中野信治氏が見解を示している。
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レーシングドライバーの中野信治氏が、2022年第20戦メキシコGP決勝で起こった角田裕毅とダニエル・リカルドの接触について、自身の見解を示している。

角田は決勝で13番グリッドからスタートとなった。第1スティントにソフトタイヤを選んだこともあり、ミディアムスタートのリカルド、チョウ・グァンユをパスして11番手でオープニングラップを終える。

そこから角田はソフトタイヤで粘りの走りを見せ、30/71周目にミディアムの第2スティントに入った。すると51周目、11番手の角田にリカルドが迫る。リカルドはソフトタイヤでペースが速いことから、ターン6でインを突いた。

だがリカルドの左フロントタイヤに角田の右リアタイヤが乗り上げる形になり、角田はこれで大きなダメージを負った。その後ピットまで角田は戻ることができたものの、マシンのカウル右とフロアが破損していたこともあり、角田はそのままリタイアを余儀なくされている。

この衝突を誘発したとして、リカルドには10秒のタイムペナルティが課された。だがその後リカルドはペースアップしてオーバーテイクを連発し、ペナルティを受けながらも7位フィニッシュを果たしている。

レース後、角田は「あの無理なターンで仕掛けるとは。リカルドのような経験豊富なドライバーがそんなことをするなんて。ショックだったよ」と振り返っていた。

その角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #32』で、角田とリカルドの駆け引きについて、映像をチェックしながらレーサーならではの見解を示している。

中野氏は角田の同レースについて「ここまで(51周)思ったとおりの展開だったと思う。裕毅としてもこれ以上ないレベルでクルマのパフォーマンスを引き出して、タイヤもうまくマネージメントしながらレースを作っていた。(接触がなければ)ほぼ間違いなくポイントを取れていた」と、結果を悔やみつつ角田のレース内容を称賛した。

接触のシーンについては、問題のターン6よりも前からリカルドとの駆け引きが続いていたと説明している。

「その前から始まっていますよね。裕毅は(ターン4のイン側で)ブロックラインに入っている。路面の内側は汚れていて、リカルドはそれをわかっている。それで抜く場所を見定めている。どうやって抜くかは、相手のラインをいかに殺していくかということなんですよ」

「裕毅が(ターン5手前で)膨らんでいる。リカルドはベストラインを通っている。次(ターン5から)立ち上がりのスピードはリカルドのほうが乗せやすいですよね」

「(リカルドは)ソフトタイヤでもあるんで、若干スライドしているんですけど加速は良いので。(ターン6で)ここ入っていくところは、正直強引です」

中野氏はリカルドの攻めが「正直強引」と語りつつ、角田はターン6へ入る前に、一手しておくべきだったライン取りがあると強調している。

「(ターン5からの)立ち上がりで、ミラーを見たらリカルドが来ていますよね。ここでユウキが、右に少し寄ることができていたら。(ターン6直前でイン側に寄る)牽制を一発入れてほしかったですね。それをしていれば、相手の動きを封じることができる。(エステバン)オコンなんかはそれをやっていた」

「ユウキは“ここは抜けないコーナーだから”と思っていたので、完全にベストラインから入ってしまっている。それでスキができた」

番組MCのサッシャ氏も「ここまで(ターン4~5で角田が)ベストラインを通れていないから、ようやくアウト側に出られた。ここ(ターン6)でアウト・イン・アウトをやりたかったんですね」と述べている。

中野氏も同意し「(ターン4~5で)タイトなラインを通って加速が良くないわけですから。加速が良くないので、ちょっとイン側に寄って牽制すべきだった。リカルドのほうがソフトタイヤで立ち上がりは有利。次のコーナーまでに近づいてくることを予測して、右にポン、とハンドルを切っておけば良かった」と、ライン取りが命運を分けたと述べた。

「ユウキも用心深くミラーを見ている感じではなかった。ここ(ターン6)は抜くところじゃないから、と安心感というか、油断があったように見えた」

「リカルドも当然ここは抜けるコーナーではないことをわかっているんで。ただ、抜く気はなかったんだけど、インに入っていって(アウトから入る)裕毅のラインをつぶす狙いがあった。ここってラインを外すと外側が汚れているんです。そこを走らせることで、次の立ち上がりでさらに自分を有利に持っていく、そしてオーバーテイクにつなげていきたいという流れだったと思う」

この接触については「お互いの思いが交錯してしまって、ああいったアクシデントにつながってしまった。結果としてペナルティはリカルドが受けるべきだったと思います。ただ、リタイアしてしまっては意味がないので。そういった意味ではリカルドはもちろん悪かったんですけど(角田がターン6手前で)一発牽制を入れておけば、おそらく起こらなかった接触なのかなと思う」と発言。スチュワード裁定のとおり、落ち度はリカルドにあったとしながらも、角田にとってはリスクを避けるための駆け引きを一つしておくべきだったと総括している。

第2スティントにソフトタイヤを履いたリカルドはレースペースが速かったことから、角田にとっては抜かれるのも時間の問題だったかもしれない。だが、ストレートエンドのターン1ではなく、“抜けるコーナーではない”とされるターン6でオーバーテイクを仕掛けられたことは「あの抜けないターンで」と角田本人も証言している通り、全く想定外だった模様だ。

結果的にはこのもらい事故で角田はそのままリタイアとなってしまった。その要因となったリカルドは大きなダメージもなくレースを続行し、スチュワード裁定で10秒加算ペナルティが課されながらも7位フィニッシュを果たしている。そして世界中のF1ファンによる投票で、リカルドはドライバー・オブ・ザ・デイに選出された。

相手は230戦出走、8度の優勝歴を持つ33歳ベテランのリカルド。22歳の角田にとっては、レース運びはもちろんのこと、相手とのバトルやライン取りにおいて、いかにしてクリーンな姿勢を保ちながら、リスクを避けるべきなのか、その経験を積み重ねていくことが重要となる。メキシコGPの接触リタイアを糧にして、今後の成長につなげたいところだ。

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第4戦エミリア・ロマーニャGP 4月22日(金) ~ 23日(土)4月24日(日)
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第6戦スペインGP 5月20日(金) ~21日(土)5月22日(日)
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