デ・フリース、来季僚友の角田裕毅について「とても面白い若者…才能があり、非常に速い」27歳でのシート獲得も「年齢は関係ない」｜F1

2023年よりアルファタウリのレギュラードライバーとなるニック・デ・フリースが、ようやく手にしたチャンスに喜びの言葉を口にしている。

日本GPが開催中の10月8日午前、アルファタウリはピエール・ガスリーの来季アルピーヌ行きとともに、その穴埋め役としてデ・フリースが収まることを公表した。現在27歳、来季開幕時点で28歳となるオランダ人ドライバーにとっては、紆余曲折を経てようやく得たレギュラードライバーの座となる。

すでに今季イタリアGPではウィリアムズからスポット参戦して9位入賞を果たしており、その活躍がアルファタウリ加入の一因となった。27歳でのレギュラーシート獲得は遅すぎるのではないかとの声もあるが、本人は「年齢は関係ない」と主張している。『F1』公式メディア『Beyond The Grid』のポッドキャストで語った。

「ドライバーは誰もがそれぞれの道を歩む。年齢やF1までたどり着いた経緯は関係ないと思うよ。最終的に重要なことは、適切なタイミングでF1に挑戦するチャンスを得たということだ」

「自分としてはここまでのキャリアはジェットコースターのようなものだったよ。ただ、ここに来てようやくF1での機会を得て、とても嬉しく思っている。自分の夢を実現する可能性はもうほとんどないとまで考えたこともあったけど、諦めないでここまでやってきて本当に良かったよ」

デ・フリースは来季アルファタウリで僚友となる22歳角田裕毅についてもこう語っている。

「ユウキがF2にいた時（2020年）、僕は彼を応援していたんだ。とても面白い若者だよね。自分の意見や主張を話すことについて、恐れがない。見ているだけで楽しい人物だよ。でもドライバーとしてはとても才能があり、非常の速いところを見せてきた」

「きっと一緒に楽しい時間を過ごせると確信しているし、早くアルファタウリに加わる日を楽しみにしているよ」

1995年生まれ、現在27歳のオランダ人ドライバー、デ・フリースは2019年にF2で総合王者となる。だがF1ではレギュラーのシートが空いていなかったことから、フォーミュラEに参戦し、異なるコンペティションながら頂点に立った。2022年はメルセデスのリザーブドライバーを務める一方、イタリアGPでは虫垂炎となったアレクサンダー・アルボンの代役として、ウィリアムズからスポット参戦で待望のF1デビュー。同レースではいきなり9位入賞を果たし、評価を高めていた。

2023年、アルファタウリは3年目の22歳角田と、1年目の28歳（来季開幕時）デ・フリースというドライバーセットで挑むことになる。オランダ人ドライバーは遅咲きでガスリーより1歳年上。角田にとっては来季、対チームメートは今まで以上に負けられないシーズンとなりそうだ。

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