今季限りでマクラーレンから去ることになっていたダニエル・リカルドは、2023年にレッドブルのリザーブドライバーとなることが24日発表された。
33歳のベテランドライバーは2014年~2018年まで5シーズンにわたってレッドブルに在籍し、7勝をマーク。かつて在籍した古巣に、来季より5年ぶりの帰還となった。
リカルドがレッドブルのリザーブドライバーになることはチームとして大きなプラスになることは確か。その一方で、アルファタウリの角田裕毅にとってもリカルドのレッドブル復帰によって、よりいっそう気が抜けない状況となりそうだ。
『F1』公式のコンテンツを扱う著名ジャーナリスト、ローレンス・バレット氏は「リカルドが2023年、レッドブルに戻ることの意味とは?」という表題で考察を行っている。
「ダニエル・リカルドとマクラーレンが別れることになった。2022年のシーズン中、オーストラリア人は次のステップを早急に決める必要はないと考えていたようだ。キャリアの岐路に立たされている状況ながら、その去就は大きな関心事となっていた」
「グリッドで下位を争うチームへ行くことは、魅力的ではないと本人は認識していた模様だ。そのため、リカルドはシートが終盤まで決まっていなかったハースやウィリアムズと、交渉のテーブルに着こうともしなかった」
「リカルドはメルセデス、そしてレッドブルの2チームと接近していた。契約状況次第では今後シートが空く可能性があるため、彼はこの2チームと関わることを優先していたようだ。メルセデスはルイス・ハミルトンとの契約を延長させる可能性が高いことから、リカルドはレッドブル帰還を優先させたと見られる」
「それにレッドブルのクルーについてはリカルドにとって旧知の仲であり、その環境もよく知っている。セルジオ・ペレスは2024年まで契約を締結しているものの、何が起こるかわからない。彼が担う役割はシミュレーターや開発も含まれている可能性があり、ピレリのタイヤテストのほか、プロモーションのデモランなども務めるだろう。シーズン中は全戦帯同ではなく、一部参加になる見通し」
「一方でリカルド本人も時間の余裕ができる。今後どうすべきかじっくり考えるだろうし、もし今後も引き続きF1で戦うつもりがあるのなら、2026年には新たな勢力になるであろう新チームにとって、オーストラリア人は魅力的な選択肢になるだろう」
そしてレッドブルグループとして、リカルド復帰によりドライバーの層が厚くなることについて意味合いが大きいと説いている。
「F1界では状況が急速に変化することもある。リカルドがレッドブルに戻るということは、組織として大きなオプションを得ることになる。彼らはウィリアムズに放出する前、アレクサンダー・アルボンも1シーズンリザーブで保持していた」
「シミュレーターでその開発力は生かされるし、何よりエナジードリンクブランドが行っている膨大な量のマーケティング活動を考えたら、マックス・フェルスタッペンとペレスの負担が大きく軽減することを意味する」
筆者は「必要に応じてフェルスタッペン、ペレス、角田、デ・フリースに何かがあったとき、経験豊富なリカルドを起用することもできる。これはチームとして大きなプラスだし、双方の契約が理にかなっている理由だ」とも説明。状況次第で、レッドブル及びアルファタウリにおける代案として有用だと強調している。
2022年、レッドブル&アルファタウリのリザーブドライバーはリアム・ローソンが担当した。2023年はリカルドとローソンの2人でその役割を担当する見通しとなっている。今季総合3位に終わったペレスにとっては、2024年まで自身の契約を残していたとしても、リカルドのリザーブドライバー就任については心中穏やかではないだろう。
また、過去にレッドブルグループはレギュラーシートに相応ではないと判断した場合、見切りをつけるのも早いという傾向もある。セバスチャン・ボーデやダニール・クビアトなどは実際にシーズン途中でも契約解除の憂き目に遭った。実績、実力ともに申し分ないリカルドが後ろに控えているというところは、レッドブルグループの各ドライバーにとって、気の抜けない状況となる。
2023年にF1で3シーズン目を迎える角田にとっては、新加入のデ・フリースを上回りながら着実に結果を示していく必要がありそうだ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |