フェルスタッペン、レッドブルファミリー離脱の元僚友ガスリーにエール「彼の決断を理解している。僕らの運命は再び交差するかも」｜F1

今季限りでアルファタウリを去り、来季からアルピーヌに移籍するピエール・ガスリーについて、かつての僚友マックス・フェルスタッペンが惜別のエールを贈った。

ガスリーは日本GP開催中の10月8日AM9、今季限りでアルファタウリを去り、フェルナンド・アロンソの後釜としてアルピーヌへと移籍することが公表された。

2017年にトロロッソでF1デビューを果たしたガスリー。2019年はレッドブルに昇格を果たすも、同チームでは本領を発揮できず、サマーブレイク後にトロロッソ出戻りの憂き目に遭っている。アルファタウリにチーム名が変わった2020年はイタリアGPでF1キャリア初優勝をマーク。2021年から2シーズンは角田裕毅の僚友として戦った。これまで一貫してレッドブルグループで戦ってきたフランス人ドライバーは今季限りでレッドブルファミリーから離脱することになる。

モビリティリゾートもてぎで開催された『Honda Racing Thanks Day 2022』をもって、ガスリーはレッドブルドライバーとしての業務をすべて終えたことになる。同イベント内でフェルスタッペンは、2019年前半戦コンビを組んだガスリーについて、労いの言葉を述べている。オランダ『RacingNews365』がその言葉を伝えた。

「ピエールとの関係は昔のような状況となるね。僕らはジュニア世代の頃からカートで一緒にレースをしていた。そして後にそろってレッドブルファミリーの一員になったんだ。F1でもチームメイトになり、ピエールが信じられない才能を有していると僕は知っているよ」

「これまで多くのことを成し遂げてきて、さらに様々なことに一生懸命取り組んでいる。アルファタウリでもリーダーとしてチームをけん引してきたし、その姿を尊敬しているよ。それと同時に、新しい挑戦を決断したことについても理解している」

「2つのチーム（レッドブル＆旧トロロッソ／アルファタウリ）は一つの大きなファミリーだ。ピエールを迎えることができて、一緒に戦うことができて本当に良かった」

そして現在25歳のフェルスタッペンは「僕らの運命は再び交差することになるかもしれないね。何と言ってもお互いにまだ若いわけだから。チェコ（32歳セルジオ・ペレスの愛称）はちょっとだけ年上だけどね。新しい章が素晴らしいスタートになることを願っている」と発言。26歳ガスリーとは今後も競う間柄であると語ったうえで、将来的に再び共闘するかもしれないとほのめかしている。

そしてガスリー本人も、もてぎでのスペシャルイベントに「特別な日だった」と述べている。

「ホンダとアルファタウリのドライバーとして、最後の日だ。自分にとって、祝福として最高の日になったよ」

「モンツァで優勝したAT01（2020年型）で走ることもできた。それにもてぎは僕がスーパーフォーミュラで初勝利を収めたトラックでもある。こんなに嬉しいことはないよ」

ガスリーは「ホンダのドライバーとしての章にピリオドを打つには、最良の方法だった」と語り、今季限りでホンダのドライバーではなくなることに物寂しさがありつつも、来季の戦いに向けて意欲を示している。

結果的に2022年、アルファタウリはコンストラクターズ9位だった。ガスリーの新天地アルピーヌはレッドブル、フェラーリ、メルセデスに次ぐ総合4位でシーズンを終えている。

フェルスタッペンにとって、レッドブルファミリーから外れるガスリーについては、今後はライバルチームのドライバーとして強く意識することになるかもしれない。

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