アルファタウリ代表「2023年はフェルスタッペン、ルクレール、ラッセルの三つ巴になる」ラッセルはハミルトンよりも上と主張｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が来季勢力図について、自身の見解を示している。

2022年は開幕戦バーレーンGPでフェラーリがワン・ツーフィニッシュを果たし、名門復活を予感させるシーズンインとなった。そこからレッドブルが巻き返し、マックス・フェルスタッペンが15勝、セルジオ・ペレスが2勝と、22レース中17レースを制する圧倒的な内容でシーズンを終えている。

だが2021年の予算を超過したことによって、レッドブルは2023年に向けた空力開発についての予算制限が厳しくなった。それでもトスト氏は「来季もレッドブルが再びチャンピオンシップを争うことになるだろう」とレッドブル優位が変わらないと予測した。ドイツ『Speedweek』に対して語っている。

「チームに最高峰の技術者が何人いようと、このペナルティはマイナスの影響が避けられないだろう」

「それでも、レッドブルの優位は変わらないと思う。来季もレッドブルはタイトルを狙える位置で主役を演じることになるはずだ。彼らのチャンピオンシップ連覇は疑いようがないよ」

そしてトスト氏は戦力差が拮抗し、3チーム三つ巴の戦いはより激しくなると語った。その中でメルセデスの主役は7度の王者ルイス・ハミルトンではなく、若き俊英ジョージ・ラッセルになると主張している。

「マックスが引き続きタイトルに最も近い状況となるだろう。そしてシャルル（ルクレール）、ジョージでタイトルを争うことになるんじゃないかな。そんな展開を期待しているよ」

「すでにジョージはルイスより優れたドライバーであると結果で示している」

2022年型、メルセデスW13はシーズン序盤こそ苦戦を強いられたが、中盤戦以降は盛り返し、終盤戦に入るとレッドブル＆フェラーリと肩を並べる3強状態に。第21戦サンパウロGPでは、ラッセルが待望のF1初勝利をマークしている。

メルセデス育成ドライバーであるラッセルは、2019年にウィリアムズからF1デビューを果たした。下位チームで苦戦を強いられながらも3シーズンの下積み生活を終え、2022年よりメルセデスのレギュラードライバーになった。

そして2022年は前述のとおりシーズン1勝をマーク。一方で僚友ハミルトンは2007年のF1デビュー以来、毎年勝利をマークしてきたが、2022年は初の未勝利に終わった。シーズン連続勝利記録は15で途絶えている。

メルセデスのチーム間においては、1勝のラッセルが275ポイントで総合4位。未勝利のハミルトンが240ポイントで総合6位と、24歳ラッセルが7度王者のハミルトンをメルセデス初年度から上回った形に。

これまでセバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンなど優れた若手ドライバーを育ててきた名伯楽トスト氏からしても、ラッセルの地力はすでにハミルトンを上回るものだと見ているようだ。

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