ミック・シューマッハ、2023年は父の古巣メルセデスでリザーブドライバーに…フェラーリとの契約も終了｜F1

メルセデスは現地時間15日、2023年のリザーブドライバーとして、ミック・シューマッハと契約を結んだと正式発表した。

チーム公式メディアを通じ、メルセデスは「ミックはW14の開発において重要な役割を果たす」とドイツ人ドライバーとの契約について説明している。

「困難だった2022年から反撃するため、ミックは2023年、年間を通じてシミュレーターで開発を担当することになった。また、年間を通じてマーケティング活動も遂行し、リザーブドライバーとしてすべてのグランプリに帯同する」

「ミックは過去2年間、ハースF1チームでレースに出走してきた。彼は43戦参戦し、2022年のイギリスGPでは8位フィニッシュを果たし、続くオーストリアGPではキャリア最高位の6位でレースを終えた」

「F1にチャレンジする前、彼はジュニアカテゴリーで目覚ましい記録を残している。2018年にはF3ヨーロッパチャンピオンであり、F2では2勝と8度の表彰台を獲得し、2020年にタイトルを獲得している」

「23歳の彼はキャリアを通じて成熟していき、技術的なフィードバック、チームへの献身で存在感を示している。また、彼の父ミハエルは2010年～2012年までこのチームで走った」

そしてミック本人も次のように語り、新天地メルセデスでの再スタートに意欲を示している。

「2023年、リザーブドライバーとしてメルセデスF1チームの一員になれることを嬉しく思っています。とても競争の激しいプロフェッショナルな環境で、チームに貢献するために全力を尽くすと約束するよ」

「自分としてはこれが新たなスタートだと考えている。トト（ヴォルフ代表）を始め、自分に信頼を寄せてくれた関係者全員に感謝したい。F1はとても魅力に溢れた世界であり、学ぶことが無限にある。より多くの知識を吸収し、メルセデスのために全力を尽くしたい」

2021年にハースからデビューを果たすも、F1初年度はマシンが競争力に乏しかったこともあり、ほぼテールエンダーで僚友ニキータ・マゼピンと競う形に。そして2022年は僚友がケビン・マグヌッセンにスイッチすると、ミックはハース内で劣勢の立場が明確化する。

結果的にミックは3年目の契約を勝ち取れず、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグがハースのレギュラードライバーとなった。

去就が注目されていたミックだったが、父ミハエルが2010年～2012年に在籍したメルセデスのリザーブとして再スタートすることに。また、父ミハエルはF1デビュー前に同世代のライバル、カール・ヴェンドリンガー、ハインツ＝ハラルド・フレンツェンとともにメルセデスジュニアチームとして、しのぎを削っていたこともある。

同じく父ミハエルが在籍した縁があり、ミックはこれまでフェラーリ・ドライバー・アカデミーで育ち、フェラーリとのつながりも強い状態だった。だが同日、フェラーリはミックとの関わりが切れたことも公表している。

メルセデスのリザーブとして再スタートすることになったミック。果たして近い将来再びレギュラーシートを確保できるのか、今後の巻き返しに期待したいところだ。

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