アルファタウリのトスト代表、3年目の角田裕毅に期待「ユウキにはすべてのレースで予選Q3進出＆入賞を」｜F1

アルファタウリのフランツ・トスト代表が、F1キャリア3年目を迎える角田裕毅に期待を寄せている。

2021年に7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった角田裕毅は、アルファタウリでこれまで2年間戦ってきた。トスト氏は以前より「F1で真の実力を発揮するには3シーズンかかる」と口にしており、角田にとって2023年は真価が問われる1年となる。日本人ドライバーについて、次のように言及した。

「昨シーズン、ユウキはマシンの出来がうまくいかなかったこともあり苦戦した。今シーズンはかなり競争力の高いマシンが用意できると踏んでいるので、彼にはすべてのレースで予選Q3進出、そして決勝ではポイント圏内でのフィニッシュを期待したい」

「ユウキは非常に高いスキルを備えているドライバーだし、F1での2シーズンを経た今は多くの経験を身につけている。今シーズンは、当然ながら昨シーズンよりも多くのポイントを獲得する必要があるだろう。もちろんそれができると思っているよ」

そしてピエール・ガスリーの代案として新たに迎え入れたニック・デ・フリースについても、結果を残してくれると確信している模様だ。

「ニックがF1レースに出走したのは、素晴らしいパフォーマンスを披露した昨年のモンツァ（イタリアGP）のみだ。それでも彼にはF1だけにとどまらない豊富なレース経験があり、過去に参戦したカテゴリーの多くで優勝やタイトル獲得の実績を残している。そのため、シーズン序盤から良いリザルトを手にしてくれると思っているよ。やがてポイント圏内でのフィニッシュも多くしてくれるはずだと信じている」

新たに風洞テストのルールが見直されたこともあり、昨季総合9位だったアルファタウリは、今季開発に他チームよりも力を注ぐことが可能となる。トスト代表は勢力図も変化があるのではないかと見ているようだ。

「各チームの戦力差は以前よりも大きく接近すると考えているよ。当然ながら、3つのビッグチーム（レッドブル、フェラーリ、メルセデス）は、依然としてインフラストラクチャーや人員でアドバンテージを有しているけどね」

「それでも2023年シーズン、各チームマシンの戦力差は小さくなると確信しているよ。さらに言えば、昨シーズンはマックス（フェルスタッペン）がかなり早い時点でチャンピオンを確定させた。だが今シーズンは、特定のドライバーがあのような大きなアドバンテージを手にして早々にタイトルを手中にしてしまうような展開にはならないはずだ」

「シーズン最後まで白熱した戦いが続くんじゃないかと見ているよ。私たちも最後までしっかり競っていきたいし、ファンの皆さんに注目してもらいつつ、その戦いを我々も楽しみたいと思っている」

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