アルファタウリのテスト3日間456ラップは10チーム中最多…チーム幹部は「大きな成果。中団グループで戦える力がある」今季の逆襲に意欲｜F1

2月23日～25日まで3日間にわたって行われたバーレーンでのプレシーズンテストを終え、アルファタウリ幹部がポジティブな見解を示している。

開幕戦バーレーンGPを前に行われた今回のプレシーズンテストで、アルファタウリは今季のAT04について多くのデータを収集した。ロングランのデータを見る時間が長かったためにその速さについては不明瞭な部分が多かったものの、2日目終盤にはニック・デ・フリースが2日目の4番手タイムをマーク。そして各チームが本格的にパフォーマンスラップを行う3日目終盤には、角田裕毅がC4タイヤを履いて6番手タイムをマークしている。

アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントン氏は「良い進歩が見られた」との見解を口にした。3日間のテストでとても大きな成果を得られたことについて喜んでいる。

「とても学びが多く、充実した1日になった。いくつかの非常に興味深い結果とデータを確認することができた。そしてそれをさらに分析して検討することもできた」

「全体を振り返るとこのテストは非常に忙しく、時には挑戦的なものだったけれど、パッケージとクルマの信頼性を持って走行することを理解する上で、いくつかの良い進歩が見られたことを非常に嬉しく思う」

「ユウキとニック、ドライバーはどちらも優れたパフォーマンスを発揮し、優れたフィードバックをもたらしてエンジニアを後押ししてくれた。トラックサイドのメカニック、エンジニア、そしてファエンツァとビスターからのファクトリーサポートも、それぞれが任務を遂行した。結果として我々アルファタウリはこの3日間で大きな成果を得られた。スタッフ、関係者全員の協力にも感謝したい」

Getty Images

チーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルス氏は「来週の開幕戦を前に、テスト最終日にはいくつかのセットアップをチェックする必要があった」と3日間のデータ収集で得たものが大きかったと口にしている。

「テストの最終日に確認したいくつかのテスト内容について、そのいくつかは、予想とはまったく異なる結果もあり、驚きも伴った。それでもAT04のポテンシャルについて、しっかりと分析できたことが素晴らしい」

「3日目はクルマに対する理解、タイヤの最適化、エアロワーク、セットアップなどの点において、この3日間で最も進歩を遂げたと思う。特に燃料負荷に関しては、それぞれが異なるプランでいるために現時点で我々が優位かどうかを判断するには早計だけど、中団グループでも十分に戦えるだけの力はあるんじゃないかと信じている」

「何よりマシンは3日、とても安定した状態での走行を続けることができた。必要としていたデータをすべて収集できたことが何より大きい」

アルファタウリは初日午前こそマシン調整で角田の周回数がそこまで伸びなかったが、その後は順調に周回を重ねていき、3日間で10チーム中最もラップ数の多い456周に達した。2位がウィリアムズの439周、3位がフェラーリの417周に比べても、かなり多くの走行データを得たことになる。

昨季コンストラクターズ10チーム中9位に終わったアルファタウリ。今季のAT04を用意したチーム幹部にとっても、3日間のテスト内容はポジティブなものになった模様だ。

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【レース情報】
F1  第1戦：バーレーンGP※日本時間
3月3日（金）21:00～フリー走行1回目
3月4日（土）0:00～フリー走行2回目
3月4日（土）21:00～フリー走行3回目
3月5日（日）0:00～予選
3月6日（月）0:00～決勝

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