角田裕毅、FP2を終え「ロングランのペースはショートより優れている」AT04の感触は予選より決勝向き？ここからの改善に意欲｜F1

2023年の開幕戦、バーレーンGPのフリー走行2回目終了後、アルファタウリの角田裕毅がコメントを発している。

金曜日のセッションにおいて、角田はFP1で13番手、FP2では18番手というラップタイム順だった。一発の速さという点では存在感を示すことができなかったものの、現時点でAT04についてはロングランのペースである程度手応えをつかんでいるようだ。

角田は「決して楽な日ではありませんでした」と金曜日のセッションを終え、振り返っている。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。

「ライバルチームと比べて明らかにパフォーマンスの見栄えが良くなかった」

「他のチームがどのようなプログラムで走っていたのかはわかりませんが、自分たちとしては弱みとなる限界が特定されている。ただ、土曜日にまだフリープラクティスが1度あるので、前向きに挑んでいきたい」

「それでも昨年に比べ、確実に一歩前進していると思う。正しい方向に進み続けることができるはずだと確信している」

「ロングランのペースはショートランよりも優れているような感触もあります。パフォーマンスが不足しているのは否めないし、明日に向けて可能な限り改善をしていきたい。まずは予選に集中して、良いグリッドを獲得できるようにしたい」

FP1は16番手、FP2は19番手タイムだった僚友ニック・デ・フリースも「少し後れを取っていることに気づいた」と述べている。

「レギュラードライバーとして、初めてフリープラクティスに参加できたことを嬉しく思う。まずはチームとして一丸になり、しっかり仕事を成し遂げられたことに満足しているよ」

「FP1とFP2ではかなりコンディションが違った。最適なパフォーマンスが出せるセットを見つけられるよう、力を合わせて改善していきたい。きっとさらなる前進ができるはずだ」

「まずは最初の週末でいきなり大きな変化を起こすことは難しいと思うし、ライバルチームと比較したときに自分たちのウィークポイントがどこになるのか、それを十分に承知している。このようなトラックは僕らAT04の特性と合っていないかもしれないけれど、それは初期段階でのこと。ここから開発を続けて、数週間後にはより全体像を把握できているはずだ」

バーレーンGPの舞台、バーレーン・インターナショナル・サーキットは角田にとって下部カテゴリーから走り込んできたトラックであり、2021年のF1デビュー戦、2022年の初戦と、F1においても2シーズン連続で入賞を果たしている相性の良いサーキットでもある。

金曜日のセッションは上位勢に迫るタイムを出すことができなかったアルファタウリ。それでも角田が口にしたように、決勝を想定したロングランのペースは悪くなかった模様だ。

果たして開幕戦で角田は3年連続入賞となるのだろうか。チームメイトのデ・フリースにとっても、レギュラードライバーとしての初戦でポイントを手にしたいところ。アルファタウリ勢は土曜日からどう巻き返し、日曜の決勝につなげていくのかが大きな注目ポイントとなる。

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