レッドブルのマルコ博士による、角田裕毅とデ・フリースの開幕戦評価とは？「セクター2と決勝のペースで差が……」｜F1

レッドブルのドライバー人事を統括するヘルムート・マルコ氏が、アルファタウリの角田裕毅とニック・デ・フリースについて、自身の見解を示している。

5日に行われた今季の開幕戦バーレーンGP決勝は、角田が14番グリッド、デ・フリースが19番グリッドからのレース開始となった。中団グループのライバルチームと厳しい戦いを繰り広げながら、角田は11位、デ・フリースは14位という結果に終わっている。アルファタウリ角田としては、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンに先行を許し、ピット作業によるミスのタイムロスもあり、トラック上でのポジションアップに苦労するという厳しい展開になってしまった。

今季最初のレースを終え、マルコ博士は角田とデ・フリースについてどう評しているのかを明かした。ドイツメディア『Formel1』に語っている。

「（28歳の）デ・フリースはルーキーだが、非常に豊富な経験を持っている。メルセデスでリザーブとして働いてきた経歴があるからね。そしてメルセデスのマシンだけでなく、多くのカスタマーカーでドライビングしてきた」

「だが彼が今操作しているマシンはアルファタウリであり、メルセデスとは全く異なる。マシンの強度やチームの予算という点でも、単純な比較はできないね」

「一方で多くのポジティブな部分もあった。バーレーンのセクター1、セクター3でデ・フリースはユウキとほぼ同等の走りを見せていた」

「ただ、セクター2区間では（角田と）差があったし、決勝ではレースペースで明らかに劣っていた」

「そのため、デ・フリースはパフォーマンスを改善しなければならないだろう」

マルコ氏は、昨季10チーム中9位という結果に終わったアルファタウリの現状についても苦言を呈した。現在戦っているポジションに不満があると強調している。

「彼らのパフォーマンスについては正直、満足していない」

「やはり昨季の9位という結果は想定よりも下だ。アルファタウリは5位か6位のポジションを目指すべきで、悪くても7位フィニッシュが必要だろう」

「角田とデ・フリースは（開幕戦の）予選で14番手、19番手だった。メインレースでも11位、14位フィニッシュという残念な結果に終わっている」

「だがまだ初戦を終えたばかりだ。アルファタウリは第2戦のサウジアラビアで、迅速に回復してくれると期待しているよ。良い週末になることを願う」

そしてマルコ博士は「2人ともF1で引き続き戦うためには、パフォーマンスをさらに上げるべきだね。レッドブルに行きたいのならば、別格の活躍が必要になる」と続け、角田とデ・フリースにはさらなる活躍が必須だと主張した。

ここからデ・フリースはAT04にアジャストして、角田との差を詰められるのか。在籍3年目で古株の角田としても、僚友に対しアドバンテージを示し続けることができるのかが、今季は大きな注目ポイントとなる。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？