かつて4度ワールドチャンピオンに輝いたアラン・プロスト氏が、今季開幕3連勝を飾っているレッドブルについて自身の見解を示している。
2023年はディフェンディングチャンピオンのレッドブルが好調ぶりを示し、開幕戦ではマックス・フェルスタッペンが勝利。セルジオ・ペレスが2位に続き、レッドブル1-2フィニッシュとなった。
第2戦サウジアラビアGPはセルジオ・ペレスが今季初優勝を飾り、2位フェルスタッペン。そして第3戦オーストラリアGPは、ペレスがマシントラブルにより予選Q1でタイムを出せず、後方からのスタートとなった。結果的に決勝はフェルスタッペンが今季2勝目をマークし、ペレスは5位フィニッシュとなった。
3戦を終えた段階で69ポイントのフェルスタッペンがポイントリーダーとなっており、2位は54ポイントのペレスが続く。今季はフェラーリとメルセデス、それにアストンマーティンを加えた3チームがレッドブルを追いかける状況となっている。
レッドブルが事実上の1強状態となっており、今季はすでにフェルスタッペンvsペレスのタイトル争いになるのではないかと見る向きも。
プロスト氏はフランス『レキップ』に「セルジオ・ペレスの躍進は、レッドブルに危機をもたらすだろう」と語り、今季の現状について見識を示した。
「レッドブルはマックスを優先するシステムがとてもうまく機能していたと思う。だけどそれは昨季までのことで、今季はそれが新たな内紛の火種となるかもしれないね。実際にその兆候はある」
「ペレスはすでにチームでしっかり働くことができていて、レッドブルで勝つためにどうすべきか、その方法を理解している。それを発見してしまったんだ。だがチームはそれを望んでいるようには思えないね」
「今シーズンもレッドブルが支配するような状況が続くだろう。そして今後数週間のレースは、フェルスタッペンにとって今季のタイトルを決めるために重要な展開が続く」
「そのためには、フェルスタッペンにとって最も警戒すべき相手が、僚友のペレスになってしまってるんだ。これはレッドブルというチームにとって危機をもたらすだろうね」
プロスト氏と言えば、かつてネルソン・ピケ、ナイジェル・マンセル、アイルトン・セナらと激しいタイトル争いを演じたことでも知られる。とりわけマクラーレン・ホンダ時代の1988年、1989年は語り草となっている。
1989年は鈴鹿のシケインで。プロストがフェラーリに移籍した1990年は鈴鹿のターン1と、2年連続で王者決定のシーンは、両者の接触から生まれる状況に。プロストとセナは当時、修復不可能と言われるほどの不仲となった。
プロストがF1引退を表明した1993年終盤、両者にとって事実上の和解が実現した。セナは翌1994年のサンマリノGPで、フリー走行中にチーム無線を通じ、プロストに対して「アラン、君がいないと寂しいよ。君がいないとやる気が起きないんだ」と、宿命のライバルがF1から去ったことを惜しんだ。そしてその直後のサンマリノGP決勝において、セナが帰らぬ人となったことは周知のとおり。
タイトルを目指すトップチームでは、同じマシンを駆る僚友が強大なライバルになる。その状況を、身をもって経験してきたプロスト氏。かつての名ドライバーは現在のレッドブル1強状態、そしてペレスが躍進を見せるほど、チームとしての内紛危機に直結するのではないかと見ている模様だ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |