角田裕毅、引退したベッテルのF1帰還＆レッドブル入閣を提言「マルコ博士の役割もできる。現場をよく知っているし、若手への指導も的確」｜F1

アルファタウリの角田裕毅が、2022年限りでF1から引退したセバスチャン・ベッテルについて語っている。

1987年生まれのベッテルは2007年にF1デビュー。トロ・ロッソ時代の2008年には予選、決勝とも大雨となったイタリアGPで早くもF1初優勝を果たした。トロ・ロッソにとっても当時のF1初勝利で、これは姉妹チームのレッドブルよりも早いF1初優勝だった。

その後レッドブル時代の2010年～2013年にはドライバーズタイトル4連覇を達成。2015年からはフェラーリのドライバーとなり、2021年と2022年はアストンマーティンから参戦した。2022年のシーズン途中にベッテルは、同年限りでのF1引退を表明していた。

2023年に入り、ベッテルはF1の世界から距離を置いているものの、4度の王者に輝いた経験、そして多くの人に愛される人間性もあり、現場復帰を望む声が相次いでいる。

角田はレッドブルグループの大先輩でもあるベッテルについて「F1の世界に戻っても、間違いなくうまくやれるはず」と語っている。『F1』公式のポッドキャスト『ビヨンド・ザ・グリッド』を通じて意見を述べた。

「セバスチャンはとても優れたドライバーで、人間性も素晴らしかった。今までとは違う形でF1の世界に戻っても、間違いなくうまくやれるはずだよ」

「例えば、アルファタウリのチームプリンシパルとしても興味深いし、実際にどんな役割だってできると思う」

「ついこないだまでドライバーだったわけだし、何よりセバスチャンはF1の歴史においても、最も成功したドライバーの一人だからね」

そして角田はベッテルについて、キーマンとしてレッドブルに帰還しても機能するはずだと説いている。

「レッドブルのアドバイザーとして、ドライバーやジュニアチームを統括する仕事だってうまくやれると思う。現場をよく知っているし、若手に対する指導だって的確にこなすはずだ」

「チームのボスという立場になるとまた違った役割になるかもしれないけど、もしかしたらセバスチャンは（ヘルムート）マルコ博士の地位を引き継ぐ可能性も十分にあるんじゃないかと思っている」

角田は「実際にマルコ博士のサポートもできるだろうし、何より彼はドライバーとして現場にいた時から、何かあったら最初に手を挙げて提言する立場だった」と発言。ベッテルのリーダーシップや規範的な行動が印象的だったと強調している。

ベッテルが今後F1の世界に戻ってくるのかは不明だ。だが間もなく80歳を迎えるマルコ博士の後任としてレッドブルの重役に就ける人物を挙げるとしたら、ベッテル以上の適任はいないのかもしれない。

Getty Images

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