「ユウキを大いに称賛したい」アルファタウリ代表がアゼルバイジャンGPで2戦連続入賞の角田裕毅を絶賛「レースごとに成長している」｜F1

2023年のF1第4戦、アゼルバイジャンGP決勝で角田裕毅が今季2度目の入賞を果たした。2戦連続10位という結果を受け、アルファタウリのフランツ・トスト代表が角田について賛辞の内容で言及している。

トスト代表は「とにかく今日のユウキは素晴らしい仕事をしてくれた」と語っている。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。

「まずは、再びワン・ツーフィニッシュでレースを終えたレッドブルにおめでとうと言いたい。我々の話をすると、このバクーにはいくつかの空力アップデートを持ち込んだ。これらがうまく機能しているようなので、満足しているよ」

「ビスター（イギリスのファクトリー）のチームが素晴らしい仕事をしてくれた。そのおかげでバクーの週末は最初から高い競争力を得ることができた」

「そのハイライトは、ユウキが8番手となった金曜日の予選と言っていいだろう」

そしてトスト代表は決勝でも安定して入賞圏内で競い続けた角田の頑張りに労いの言葉を贈っている。

「決勝でユウキは（ランス）ストロールと（ジョージ）ラッセルに1周目オーバーテイクされてしまった。だが、彼らは我々のマシンより明らかに速いし、それは想定内の展開でもあった」

「とにかく、今日のユウキは素晴らしい仕事をしてくれた。マクラーレン勢の間に割って入り（ランド）ノリスを追い詰めながらも、後方の（オスカー）ピアストリを寄せ付けなかった」

「再び強力なパフォーマンスを見せてくれたユウキを大いに称賛したい。その内容、結果を見る限り、彼はレースごとに成長していることがよく分かる」

トスト氏は次の第5戦マイアミGPに向け「我々のマシンは、パフォーマンスがシーズン開幕時と比べて大幅に向上している。次のマイアミはレースがこれまで以上に楽しみだよ」と発言。チームの前進に期待を寄せている。

先日、今季限りでアルファタウリ代表のポストから退くと発表したトスト氏。これまでセバスチャン・ベッテルやダニエル・リカルド、カルロス・サインツ、マックス・フェルスタッペンなどを育てた名伯楽は以前から「F1で力を発揮するには3シーズン必要」との見解を示していた。

2021年から間近に見ている角田の成長ぶりはトスト代表からしても、喜びもひとしおのようだ。

Getty Images

アルファタウリのマシンパフォーマンス責任者、幹部ギヨーム・ドゥゾトゥ氏も「ポイントを獲得してレースウィークエンドを終えることができた。大変嬉しく思っている」と角田の10位入賞を喜んだ。

「ユウキはソリッドなレースを見せてくれたし、戦略の判断も正しかった」

「レーススタート時は後方の速いマシンを抑えるのに苦労すると分かっていた。ユウキは集中力を保ち、ミスを犯さずにマクラーレン勢やハース、アルピーヌとトレインで走り続けた」

「私たちはセーフティカーのシナリオを考えながら、他のマシンの動きを監視し続けましたが、結局、自分たちが反応しなければならないような展開にはならなかった」

「全体的に、このレースウィークエンドは十分な内容だったし、サーキットレイアウトも私たちの特性に合っていた」

そしてドゥゾトゥ氏は「マイアミとバクーは類似点がいくつかある。数日ですべてを見直して、次の週末に向けて最善の準備をしていきたい」と続け、第5戦マイアミGPに照準を定めている。

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