「アロンソは3度目の王者になれる…歳を重ねるごとに速くなるなんて全く理解できない」フィジケラがかつての僚友に賛辞｜F1

元F1ドライバー、ジャンカルロ・フィジケラがかつての僚友、現在も衰え知らずで戦い続けているフェルナンド・アロンソについて賛辞の内容で言及した。

かつて2005年、2006年と2シーズンにわたってアロンソとともに戦い、2度の王座奪取をアシストしたイタリア人は、41歳となった現在のアロンソについて「3度目の王座も獲得できる」と述べている。『Sky Sports』に対して語った。

「フェルナンドは良いクルマに乗ることができれば、もう一度チャンピオンになれると思う。3度目の戴冠だってできるはずさ」

「それにしてもフェルナンドは歳を重ねていくにつれて速くなっているね。何をどうしたらそんなことが実現できるのか、全く理解できないよ」

「フェルナンドは2005年と2006年に僕とチームメイトだった。僕らはルノーでともに戦い、ドライバーズチャンピオンシップとコンストラクターズチャンピオンシップのダブルタイトルを獲得したんだ。彼と一緒に仕事ができたのは、自分にとってとても素晴らしいことだったよ」

「彼はマシンのポテンシャルを限界まで引き出し、多くのレースで表彰台を獲得していた。一緒に働けたことを嬉しく思うよ」

1973年生まれのフィジケラは1996年にミナルディからF1デビュー。その後ジョーダン、ベネトン（後のルノー）、ザウバーなどから出走し、2005年に古巣へと出戻りする形でルノーへと加わる。ここから2005年、2006年はアロンソの名パートナーとして堅実な走りを見せ、同チームのダブルタイトル連覇に大きく貢献している。なお、フィジケラはF1キャリア3勝をマークしており、そのうち2勝はこの2年間に1勝ずつマークしたものだ。

フィジケラは「良いクルマに乗ることができれば」という前置きを付けたものの、アロンソがまだまだトップを争えるドライバーだと確信している模様。また、若き日のアロンソをよく知る盟友フィジケラからしても、41歳になってもなおトップを争いを繰り広げる大ベテランについて“全く理解できない”と口にするほどの凄みを感じているようだ。

F1通算32勝をマークしているアロンソがワールドチャンピオンのタイトルに輝いたのは2005年、2006年のこと。実際に勝利をマークしたのもルノー、マクラーレン、フェラーリに在籍した2003年～2013年までのもので、F1での勝利からは10年も遠ざかっている。

だがその間も競争力に乏しいマシンを駆ってもポテンシャルを最大限に引き出す走りを見せ、その後の第2期マクラーレン時代やアルピーヌ在籍時も存在感を見せていた。

そのアロンソが現在所属しているアストンマーティンは今季絶好調。レッドブルに次ぐ速さを見せ、アロンソはドライバーズランキング3位、チームとしてはコンストラクターズ2位と、大躍進を見せている。フィジケラはアストンマーティンの速さについて「本当に強くなった」と見解を示した。

「2023年、アストンマーティンは本当に、本当に強くなったね。クルマはとても良い完成度だと思う」

「特に決勝などのロングランにおいては、タイヤのデグラデーションを考慮すると最高のクルマのようにも見えるね。アストンマーティンは素晴らしいチーム。彼らの急成長ぶりは見事としか言いようがないよ」

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