角田裕毅「FIAから監視されているんで」スペインGP5秒ペナは不服も、強気の姿勢は崩さないと前を向く「次もどんどんやっていきます」｜WEDNESDAY F1 TIME

アルファタウリの角田裕毅が第8戦スペインGPの5秒加算ペナルティについて言及した。

角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 TIME #18』にリモートインタビューで出演。MCのサッシャ氏と、師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏がインタビュアーを行った。

第8戦スペインGP決勝で角田は終盤に9番手を走行し、入賞間近となっていた。だが56／66周目のターン1で、アウトから仕掛けてきたチョウ・グァンユを押し出したとして、角田に5秒のタイムペナルティとスチュワード裁定が下された。結局角田は9番手でゴールしたが、5秒加算で12位降格となった。

第9戦カナダGPを終えた後に、改めて第8戦スペインGPのペナルティについて角田は言及。チョウをコース外に弾き出したとの裁定で5秒ペナルティが科されたことについては明確に不満を示しながらも「しょうがない」と口にしている。

「最近FIA（国際自動車連盟）から監視されているんで。あれは納得いってないですけど、しょうがないですね」

「同じことをしたら、コーナー中間まで（競り合っている相手より）前に行っておけば、いくら外に出ても相手がペナルティを受けるということなんで。そういったことを利用しようかと思います。ラン・オフ・エリアがあるコースではそれを毎回やっていこうかと」

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その後FIAから改めて説明を受ける場があったと角田は明かしている。

「その後、実はカナダGPのときにFIAから呼び出しがあって。ペナルティの内容説明を受けました。こういうことは今までなかったんですけど」

「そういった場を設けてもらって、チームマネージャーと行った。僕の中ではFIAの中でも（今回のスチュワード裁定について）納得していない人がいるな、と感じた」

と言いつつも角田は「改善できるところはあるんですけど、アグレッシブにいきます」と、今後も強気の姿勢を崩すつもりはないと説いている。

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すると中野信治氏も角田の戦いぶりについて、擁護の言葉を発した。

「行かなきゃダメな時は行かなきゃならないんで。あそこで引いちゃうと、引くイメージができちゃうんで。F1の世界は。あそこで裕毅がもし“レギュレーションだからここで引かなきゃ”って引いちゃうと、“（角田は）引くドライバーだな”ってみんな認識しちゃうんで。みんなが（際どい競り合いで）来ちゃうと思うんですよね」

「そういった意味でも、あの動きは今後の裕毅のためには僕は全然ネガティブな動きじゃなくて。むしろポジティブだったなと思っている」

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角田は中野氏の言葉を受け「そうですよね。間違いないです」と賛同した。

「そのイメージもありますし、ドライバー同士の信頼関係もあります。あんまり信用され過ぎるのも良くないですけど。その中間ですね。その中でも少しアグレッシブ側に振っていきたい」

「今回FIAの説明もハイ、ハイ、とうなずきながらその場を乗り切ったんですけど、次もどんどんやっていきます」

結果的にそのスペインGPはペナルティで入賞を逃し12位フィニッシュ。カナダGPではセーフティーカーなどもあり、展開が向かず14位と、ポイントに結びつかないレースが続いている。ただ、角田にとっては持ち味であるアグレッシブなスタイルを変えるつもりはないという。再びヨーロッパに戻って戦う第10戦オーストリアGPからの巻き返しに期待したいところだ。

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