元ホンダ浅木泰昭氏、かつての絶対王者メルセデス低迷に解せず「ずっと壁みたいでね。そんなヤワなチームじゃなかった」｜F1

ホンダで長らく活動したエンジニア、浅木泰昭氏が2023年シーズンのF1勢力図について語っている。

元ホンダ、元HRCのF1エンジン開発責任者である浅木氏が『DAZN』のオーストリアGPスプリントシュートアウトの生中継にコメンテーターとして出演。2023年4月限りでHRC退職となった浅木氏は、現場でホンダパワーユニットの陣頭指揮を執っていた立場ならではの見解を示している。

2019年のオーストリアGPは、ホンダ第4期として初めて勝利したレースでもある。浅木氏は「本当に良かったですよね。ずっと勝てないんじゃないかという気持ちが出てくるときにちゃんと勝ってくれて。本当にホッとしたのを覚えています」と4年前のレースを回顧した。

今季の現状について聞かれ「レッドブルが強いんですけど……」と、パートナーシップを組んだレッドブルの強さを称えた一方で、長年強敵であり続けたメルセデスの現状について、思うところがあると明かした。

「私としてはメルセデスがなんでこう2年も続けて上がって来ないんだ、というほうがちょっと不思議ですよね。そんなヤワなチームじゃなかったというイメージが強い」

「ずっと（ホンダにとっては）壁みたいでね。戦っても戦っても跳ね返されるというようなチームが何やってんだろうな今年は、というふうに見ている」

「メルセデスチームもドライバーも、みんなそれを感じているんじゃないですかね。こんなチームじゃなかったと。どうしてしまったんだというジレンマを感じている人が多いんじゃないか」

Getty Images

2021年、レッドブル・ホンダはメルセデスと激しいタイトル争いを展開。マックス・フェルスタッペンvsルイス・ハミルトンが最終戦アブダビGPを同一ポイントで迎え、ファイナルラップの逆転劇でフェルスタッペンが初タイトルに輝いたことは語り草となっている。

フェルスタッペンが2021年のドライバーズタイトルを獲得した一方で、同年のコンストラクターズタイトルは総合ポイントで上回ったメルセデスが手にした。

だがレギュレーションの変わった2022年はレッドブルが22レース中17戦で勝利し、勢力図はレッドブル一強状態に。総合2位フェラーリとなり、メルセデスは同年導入した“ゼロポッド”が不発に終わり、ジョージ・ラッセルが1勝をマークしたのみで総合3位だった。

2023年の現状も力関係はレッドブルの一強状態で、メルセデス、アストンマーティン、フェラーリが第2勢力としてそれを追う展開になっている。かつての絶対王者メルセデスはこのままでいるはずがないと浅木氏は主張した。

「レッドブルと互角になるところまで何年かかるのか。いつかは来るはずだと見ている」

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？