エラーコード %{errorCode}

モータースポーツ

【コラム】第37回「岩佐歩夢選手の大爆発に期待」|F1解説者ムッシュ柴田のピットイン

【コラム】第37回「岩佐歩夢選手の大爆発に期待」|F1解説者ムッシュ柴田のピットインDAZN
【F1 コラム】解説者も務めるモータースポーツジャーナリスト、柴田久仁夫がF1の今に迫る。
▶▶▶DAZNの詳細をチェックする◀◀◀

岩佐歩夢選手がF2で奮闘中、総合3位で後半戦へ

日本人ドライバー岩佐歩夢選手のF2での熱い戦いぶりは『DAZN』をご覧の皆さんはもちろんご存知でしょう。

3年前、コロナ禍真っただ中の2020年にヨーロッパへと渡った岩佐選手は、フランスF4を圧倒的強さで制すると、2021年はFIA F3選手権に参戦。この年から、レッドブルジュニアチームの一員にも抜てきされました。

F3では2021年のランキング12位でしたが、2022年にフランスチームのDAMSからFIA F2選手権にステップアップ。2勝を挙げてランキング5位で初年度を終えると、今季はタイトル奪取を目標に2年目のシーズンを戦っています。

全13戦、26レースの今季カレンダーも、折り返し地点を過ぎました。岩佐選手は14レースを終えて10回の入賞と、そこそこ安定した結果を出しています。表彰台は4回、そのうち優勝が3回。その結果、ドライバーズ選手権では暫定3位につけています。

DAMSで奮闘中、現状のF2勢力図とは

2023-03-02 Iwasa Ayumu F2 Formula 2Getty Images

純粋なチーム力で言えば、岩佐選手所属のDAMSは、Prema、ARTに次ぐ3番手が妥当なところで(しかもその差は、けっこう大きい)、その意味ではPremaのフレデリック・ヴェスティ、ARTのテオ・プルシェールに肉迫する選手権3位という結果は、かなり健闘していると言っていいと思います。

ただシーズン序盤にはいったん選手権首位に立ちながら、その後結果の出ないレースが続いての現在3位です。そして先日のオーストリアでも流れは決して良くありませんでした。

予選はトラックリミット違反でタイム抹消となり、2レースとも16番グリッドからのスタート。レース1のスプリントレースでは11位完走で、ノーポイントに終わりました。

オーストリアのレース2では16番グリッドから2位フィニッシュ

2023-03-19 Iwasa Ayumu F2 Formula 2Getty Images

レース2のフィーチャーレースも苦戦が予想されましたが、岩佐はスタートから果敢に攻め、1周目で5台抜きに成功します。そしてレース中盤、岩佐選手のタイヤ交換直後に、バーチャルセーフティーカー、さらにセーフティーカーが導入されます。

岩佐選手は第1スティントで粘り続けた3番手から、一度は9番手まで順位を落とす状況に。ですが複数の先行車がピットインしたこともありSC中には6番手までポジションアップ。結果として岩佐選手にとっては最高のタイミングのSC導入となりました。

レース再開後は、ARTのビクトール・マルタンス、プルシェールらを次々にかわして表彰台圏内に。チェッカー2周前にはタイトルを争うヴェスティを抜き去って、2位入賞を果たしたのでした。

「運に助けられた部分は、確かにありました。でもドライビングでもマシンセッティングでも攻めて攻めて、チャレンジしなければ結果は得られないことも実感しました。そしてその姿勢を続けてこその、シリーズランキングなんだと」

これで選手権2位プルシェールとの差はわずか4ポイントに。首位ヴェスティとは24ポイント離れていますが、シーズンはまだ6戦12レース残っています。今回岩佐選手が見せてくれた勢いを持ってすれば、十分挽回可能でしょう。

F2より上への道は拓けるのか

2023-07-02 Iwasa Ayumu Tost F2 Formula 2Red Bull Content Pool

こうなるとその先に待ち受ける未来、F1昇格の可能性にも言及したくなってきます。詳しい説明は割愛しますが、F1昇格に必要なスーパーライセンス自体は、岩佐選手は選手権5位以上なら取得できます。

一方で選手権順位よりも重要なのは「どんな戦いぶりを見せたか」そして「将来的に、どれだけの伸び代が期待できるか」だと思います。

その意味で嬉しかったのは今回の岩佐選手の戦いぶりが、2020年のF2シーズン終盤、角田裕毅選手のそれを彷彿とさせてくれたことです。

ソチ、そして何より最終戦バーレーンでの角田選手の破壊力は本当に凄かった。確かに岩佐選手のオーストリアは、それに比べればまだまだ序曲という感じです。とはいえ「今回多くのものを学ぶことができた」という言葉からは、物静かな岩佐選手の体内に燃えたぎっているマグマを感じました。

夏休み前のシルバーストン、ブダペスト、スパ・フランコルシャンの3戦6レースで、岩佐選手の大爆発が見られるかもしれません。

文・柴田久仁夫(しばた・くにお)

1956年静岡県生まれ。1980年代よりフランス・パリを拠点とし、TV番組制作の現場で手腕を振るう。1987年よりF1の世界にも足を踏み入れ、それ以来数々のレースを取材してきた。訪れたサーキットでは素足でトラックの感触を確かめるというライフワークも行っている。2016年より本拠地を東京に移し、現在は『DAZN』のモータースポーツ中継でも解説を務める。

************

【レース情報】
F1  第11戦:イギリスGP※日本時間
7月7日(金)20:30~フリー走行1回目
7月8日(土)0:00~フリー走行2回目
7月8日(土)19:30~フリー走行3回目
7月8日(土)23:00~予選
7月9日(日)23:00~決勝

F2 第9戦:イギリス
7月7日(金)18:05~フリー走行
7月7日(金)23:05~予選
7月8日(土)21:15~レース1
7月9日(日)17:55~レース2

************

関連記事

直近のDAZN番組表(F1)

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは?
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは?

チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 3月3日(金) ~4日(土)3月5日(日)
第2戦サウジアラビアGP 3月17日(金) ~18日(土)3月19日(日)
第3戦オーストラリアGP 3月31日(金) ~ 4月1日(土)4月2日(日)
第4戦アゼルバイジャンGP 4月28日(金) ~ 29日(土)4月30日(日)
第5戦マイアミGP 5月5日(金) ~ 6日(土)5月7日(日)
第6戦エミリア・ロマーニャGP 5月19日(金) ~ 20日(土)5月21日(日)
第7戦モナコGP 5月26日(金) ~ 27日(土)5月28日(日)
第8戦スペインGP 6月2日(金) ~ 3日(土)6月4日(日)
第9戦カナダGP 6月16日(金) ~ 17日(土)6月18日(日)
第10戦オーストリアGP 6月30日(金) ~ 7月1日(土)7月2日(日)
第11戦イギリスGP 7月7日(金) ~ 8日(土)7月9日(日)
第12戦ハンガリーGP 7月21日(金) ~ 22日(土)7月23日(日)
第13戦ベルギーGP 7月28日(金) ~ 29日(土)7月30日(日)
第14戦オランダGP 8月25日(金) ~ 26日(土)8月27日(日)
第15戦イタリアGP 9月1日(金) ~ 2日(土)9月3日(日)
第16戦シンガポールGP 9月15日(金) ~ 16日(土)9月17日(日)
第17戦日本GP 9月22日(金) ~ 23日(土)9月24日(日)
第18戦カタールGP 10月6日(金) ~ 7日(土)10月8日(日)
第19戦アメリカGP 10月20日(金) ~ 21日(土)10月22日(日)
第20戦メキシコシティGP 10月27日(金) ~ 28日(土)10月29日(日)
第21戦サンパウロGP 11月3日(金) ~ 4日(土)11月5日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月16日(木) ~ 17日(金)11月18日(土)
第23戦アブダビGP 11月24日(金) ~ 25日(土)11月26日(日)