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元ホンダ浅木泰昭氏「ホンダは政治力ないですから」「撤退と参加を繰り返しているようじゃ…」F1新規定2026年の逆風を憂慮|F1

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元ホンダ浅木泰昭氏「ホンダは政治力ないですから」「撤退と参加を繰り返しているようじゃ…」F1新規定2026年の逆風を憂慮|F1DAZN
【F1 最新ニュース】元ホンダの技術者、浅木泰昭氏が中継でパワーユニットに関する様々なエピソードを明かした。
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元ホンダ・レーシング(HRC)のF1エンジン開発責任者である浅木泰昭氏が『DAZN』のイタリアGP、フリー走行3回目の生中継にコメンテーターとして出演。現地モンツァの映像を見ながら、技術者として現場で体感した実情について述べている。

2023年4月限りでHRC退職となった浅木氏。2020年10月にホンダが2021年限りでのF1活動終了を発表し、2021年に翌シーズン(2022年)から導入予定だった新骨格エンジンの投入を前倒しで実現させ、同年マックス・フェルスタッペンのドライバーズタイトル奪取に大きく貢献したことでも知られる。

生中継内ではFP3の残り10分で、マックス・フェルスタッペンが1:20.998で周回し、この時点のトップタイムを更新。実況担当のサッシャ氏、そして浅木氏からはそれぞれ「速っ」と思わず言葉が漏れた。

サッシャ氏が「ホンダのパワーユニット、電気効率、使用効率の高さですか?」と尋ねると、浅木氏はこう返答している。

浅木「それもあって速いんであってほしいですよね。ホンダも協力して速いクルマを作ったんだ、って言ってもらいたいですから」

サッシャ「効率が良いということは、同じ電気量で長く電気が一周の中で使えるということで良いんですよね?もしくは同じ時間だったら、よりパワーが(出せる)ということですか?」

浅木「パワーは最大限決められているんですけどね。流せる電気が。だけど、測っているところより後のロスで言うとパワーも多少出るし、時間も長くなる。時間が長くなる方が(メリットとして)デカいですよね」

2023-05-04 2022 Suzuka Asaki Yasuaki Perez Verstappen Leclerc F1 Formula 1Getty Images

サッシャ「我々が乗っているハイブリッド車とか電気自動車で言うと、航続距離が長くなるということですよね?同じ電池パックでも」

浅木「同じ充電量で長く走れるということですよね。レギュレーションでバッテリーをデカくするという戦いは禁止されているので、同じバッテリー容量なんだけど、長く走れるというような競争ですよね」

サッシャ「それがホンダは優秀?」

浅木「と、データを見る限り私はそう思ってきましたけどね」

2023-09-01 Verstappen Red Bull F1 Formula 1Red Bull Content Pool

HRCとしては、2025年までレッドブルとの協力関係を続け、同年限りでパートナーシップは終了となる。そして新レギュレーションとなる2026年より、アストンマーティンにホンダがパワーユニットを供給し、ホンダとしては正式にF1活動再開となる。

現行のレギュレーションで強さを示していることもあり、電気効率の要素がより強まる2026年からは、ホンダの持ち味が際立つのではないかとの見方も強い。サッシャ氏が期待を込めながら「次のレギュレーションはもっと電気の要素が高まる」と口に。

すると、浅木氏は「そこは楽しみですよね」と返答。一方で「そこに自信がないチームはもっと(バッテリーを)小さくすべきだと言うかもしれない」と口にし、渦中で苦労してきた当事者ならではの懸念も示した。

サッシャ「そこの政治力も重要ですよね」

浅木「まあホンダは政治力ないですから。言われた中で勝つ」

サッシャ「政治力、ないですか」

浅木「ないでしょ。どう見ても」

サッシャ「そこも上げていかなきゃいけないんじゃないですか」

浅木「そうなんですけど、F1という興行を作り上げた人たちに、入れてもらっている感覚が私の中では強いですけどね」

サッシャ「1950年にヨーロッパで生まれて……」

浅木「そう、その歴史になるぐらい長く続けないと、なかなかそうはならないですよね」

浅木「撤退と参加を繰り返しているようじゃどうしても政治力はつかないですから。今回、ホンダはHRCとしてね、長く続けるんだという意志を示したつもりなんですけど。ずっと長くいれば政治力もついてくるんじゃないですか。(F1も)人間の社会ですから。信頼関係と、歴史と、いろいろ絡まって発言力が出てきますよね」

2023-05-24 Honda Stroll Aston Martin F1 Formula 1DAZN News

1982年よりホンダF1第2期(1983年~1992年)の活動に携わった後、その後オデッセイやN-BOXなど、同社を代表する市販車の開発にも尽力した浅木氏。しばらくF1の世界から距離を置いていたが、2017年より開発責任者としてF1の現場へ復帰した。そして現場で陣頭指揮を執り、ホンダ及びHRCを現在の躍進に導いている。

2023年現在のF1では、レッドブル・パワートレインズとパートナーシップを結んでいるHRCが強みを示している状況。それだけに浅木氏は新レギュレーションとなる2026年以降、古巣に逆風が吹くことを危惧している。

そして「撤退と参加を繰り返しているようじゃ政治力はつかない」「長くいれば政治力もついてくる」と口にしたように、F1活動を継続していくことの重要性についても思うところがあるようだ。

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第1戦バーレーンGP 3月3日(金) ~4日(土)3月5日(日)
第2戦サウジアラビアGP 3月17日(金) ~18日(土)3月19日(日)
第3戦オーストラリアGP 3月31日(金) ~ 4月1日(土)4月2日(日)
第4戦アゼルバイジャンGP 4月28日(金) ~ 29日(土)4月30日(日)
第5戦マイアミGP 5月5日(金) ~ 6日(土)5月7日(日)
第6戦エミリア・ロマーニャGP 5月19日(金) ~ 20日(土)5月21日(日)
第7戦モナコGP 5月26日(金) ~ 27日(土)5月28日(日)
第8戦スペインGP 6月2日(金) ~ 3日(土)6月4日(日)
第9戦カナダGP 6月16日(金) ~ 17日(土)6月18日(日)
第10戦オーストリアGP 6月30日(金) ~ 7月1日(土)7月2日(日)
第11戦イギリスGP 7月7日(金) ~ 8日(土)7月9日(日)
第12戦ハンガリーGP 7月21日(金) ~ 22日(土)7月23日(日)
第13戦ベルギーGP 7月28日(金) ~ 29日(土)7月30日(日)
第14戦オランダGP 8月25日(金) ~ 26日(土)8月27日(日)
第15戦イタリアGP 9月1日(金) ~ 2日(土)9月3日(日)
第16戦シンガポールGP 9月15日(金) ~ 16日(土)9月17日(日)
第17戦日本GP 9月22日(金) ~ 23日(土)9月24日(日)
第18戦カタールGP 10月6日(金) ~ 7日(土)10月8日(日)
第19戦アメリカGP 10月20日(金) ~ 21日(土)10月22日(日)
第20戦メキシコシティGP 10月27日(金) ~ 28日(土)10月29日(日)
第21戦サンパウロGP 11月3日(金) ~ 4日(土)11月5日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月16日(木) ~ 17日(金)11月18日(土)
第23戦アブダビGP 11月24日(金) ~ 25日(土)11月26日(日)