2023年のF1第16戦、シンガポールGP決勝が現地時間17日行われた。
日没後の現地マリーナ・ベイはドライで決勝時刻を迎えた。第1スティントにほぼ半分のドライバーがミディアムを選択。トップ10は3番グリッドのチャールズ・ルクレールのみがソフトで、それ以外の9人がミディアムを装着した。11番手&13番手のレッドブル勢はハード、15番グリッドの角田裕毅はソフトを選択している。
レースがブラックアウトとなり、ソフトのルクレールが抜群の蹴り出しを見せ、カルロス・サインツ、ルクレールのフェラーリ1-2でターン1に入っていった。後方では角田がセルジオ・ペレスと接触しタイヤがパンクしたために、オープニングラップのターン14でレース終了となった。角田は前回のイタリアGPのDNSに続き、2レース連続で不本意な決勝結果となった。
レースはサインツとルクレールがけん引する展開になり、以下ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソという順番で戦局が進んだ。11連勝の懸かるマックス・フェルスタッペンは11番手スタートから、10/62周目には9番手までポジションを上げた。だがシンガポールのトラックは抜きづらく、RB19との相性も良くないことからなかなかオーバーテイクができず。
1-2のフェラーリ勢は後方のメルセデス勢がレース最大の障壁と睨み、12周目に入るころには両者のレースペースを見ながら、トップのサインツに2番手ルクレールとの差を広げるようにペースアップさせる。今レースで今季初勝利をするための手堅い戦略を狙う。
すると19/62周目のターン8、ローガン・サージェントが止まりきれず、バリアに突っ込む。バックしてトラックへと復帰したものの、フロントウイングを引きずっての走行となり、ピットへと戻った。ここからレースはセーフティーカーとなり、ソフト&ミディアム勢の多くがピットへと入ってくる。ハードのレッドブル勢はステイアウトを選択した。
セーフティーカーエンドで23周目からローリングスタートで再開。先頭はサインツ、2番手フェルスタッペン、以下ラッセル、ペレス、ノリス、ルクレールの順番となる。
ステイアウト組のレッドブル勢はタイヤの滑る場面が散見され、フェルスタッペンはラッセルに抜かれ、翌周にはノリスにもパスされてしまう。レッドブルの2台は古いハードを履いたまま徐々にポジションを下げていく状況下、戦略としても完全に“手詰まり”となった。
決勝の中盤からはサインツ、ラッセル、ノリス、ハミルトン、ルクレールのトップ5がほぼ1秒間隔で争いを続ける。
第1スティントのハードで引っ張り続けたレッドブル勢は、突発的に流れが変わらなかったこともあり、40/62周目からピットインを始めた。ペレスは17番手まで下げてトラックへと戻っている。フェルスタッペンもミディアムにつなぎ、15番手まで落として第2スティントに入った。
43周目にエステバン・オコンがエンジントラブルとなり、コース脇でマシンストップ。これでレースはバーチャルセーフティーカーとなった。ここで上位勢は入りづらいなか、メルセデス勢がダブルピットストップでミディアムにチェンジ。フレッシュなタイヤに変更し、3番手ルクレールの13秒後方、4番手でラッセルはコースに復帰している。その後ろに5番手ハミルトンとなった。
ここから4番手ラッセルはファステストラップを連発しながら前方ルクレールとの差をどんどん詰めていく。53周目にラッセルはルクレールを抜いて3番手に浮上。ハミルトンもそれに続き、メルセデスが3-4となった。残り9周で、ラッセルは2番手ノリスの6秒後方。
サインツがトップを走り、1.5秒後方に2番手ノリス。この2人との差をラッセルが縮める。ここでサインツは少しペースを落としてノリスを1秒以内に入れることで、後ろにDRSを使わせ、後方ラッセルへの防御を行う。
58/62周の残り5周になると、トップのサインツからノリス、ラッセル、ハミルトンと4番手がトレイン状態に。2番手ノリスがメルセデス勢の猛追を防ぎ、トップのサインツが意図して再度ペースを落とし、ノリスにDRSを使わせるという駆け引きがここから続いた。
するとファイナルラップのターン10で3番手走行中のラッセルがアウトに振ってターンインしようとしてウォールに接触。そのまま直進してバリアに突っ込み、あと半周というところでレースを終えた。
結局サインツがそのままトップを守りきり、今季初勝利をマークした。F1キャリアとしては2勝目となる。また、レッドブル勢は今季初めて土がついて連勝は14、フェルスタッペンの連勝は10でストップとなった。
2位ノリス、3位ハミルトンまでが表彰台に上がった。4位ルクレール、5位フェルスタッペン、6位ピエール・ガスリー、7位オスカー・ピアストリ、8位ペレスと続く。
そして9位はワンストップで粘りの走りを見せたリアム・ローソン。キャリア3戦目で初入賞、2ポイントを手にした。10位ケビン・マグヌッセンまでがポイントを獲得している。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |