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【コラム】第44回「角田裕毅とローソン、アルファタウリ2人の明暗」F1解説者ムッシュ柴田のピットイン

【コラム】第44回「角田裕毅とローソン、アルファタウリ2人の明暗」F1解説者ムッシュ柴田のピットインDAZN
【F1 コラム】解説者も務めるモータースポーツジャーナリスト、柴田久仁夫がF1の今に迫る。
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アルファタウリ、アップデート投入も2人のドライバーで明暗分かれる結果に

アルファタウリのシンガポールGPは、2人のドライバーの明暗が完全に分かれる結果となってしまいました。

「明」だったリアム・ローソン選手は、F1では初体験の市街地コース、しかも夜間走行だったにもかかわらず、デビュー3戦目にして予選Q3進出。10番グリッドからのレースも堅実な走りに終始し、9位入賞を果たしました。

ダニエル・リカルドのケガで2日目から急遽抜擢されたオランダGPでは、予選こそ最下位でしたがレースは13位完走。

2戦目のイタリアGPで予選Q1突破を果たすと、レースもポイント獲得まであと一歩の11位。そして3戦目のシンガポールGPでは予選Q3まで進んで、決勝では初入賞9位フィニッシュを果たしました。文字通り1戦ごとに着々と、進化を重ねている印象です。

角田裕毅、接触によりオープニングラップでレースを終える

2023-09-18 Tsunoda Yuki Alphatauri F1 Formula 1Red Bull Content Pool

対する角田裕毅選手は、1周もできずにレースを終えた前戦イタリアGP(DNS)から続く「暗」を、今回も跳ね返すことができませんでした。

雪辱の思いで臨んだ今回のシンガポールGPでは、ランス・ストロールのクラッシュで上位勢の多くが自己ベストを更新できなかったとはいえ、予選Q1でトップタイムを叩き出した爆発力はさすがでした。

本人も当然、Q3進出の手応えは感じていたことでしょう。ところがQ2での最初のアタックはマックス・フェルスタッペンに邪魔され、やり直そうとピットに戻ったところで車検に引っかかってしまう。結果的に1周しかアタックする時間がなかった角田選手は、ターン14でタイヤをロックさせてアタックラップ失敗となり、そのままピットへ戻ってQ2タイムなしの15番手に終わりました。

そしてレースでは、1周目にセルジオ・ペレスと接触してリタイア。角田選手自身は「ペレスがぶつかって来た!」と無線で訴えていましたが、審議の対象にはならず、レース中のインシデントとして処理されました。

マシンの改良も、結果に結びついていないというジレンマ

2023-08-09 Tsunoda Yuki Alphatauri F1 Formula 1Red Bull Content Pool

角田選手は今シーズンだけで、すでに3人のチームメイトと組んでいます。そしてローソン選手が来たタイミングとシンクロするかのように、角田選手のレース週末は歯車が噛み合わなくなっています。

1戦ごとにきっちり結果を出しているチームメイトに対し、今までの2人とは違う手強さを感じている部分もあるのでしょうか。しかしそれはあくまで外野の見方であり、角田くん自身のここ数戦の自分に対する一番の思いは、おそらく”歯痒さ”なのだろうと想像します。

開幕当初に比べれば、AT04は少しずつとはいえ戦闘力を上げてきました。そして今回投入された大幅アップデートは、シミュレーターで試した限りでは、特にマシンリアの挙動は「今までにない安定感だった」と角田選手はコメントしています。

しかしせっかくの改良マシンを、自分は100%使いこなすことができなかったという歯痒い思い。それがレース後の「今は全てをリセットして、さらに強くなって鈴鹿を戦いたい」という言葉になったのでしょう。

AT04は戦えるマシンになりつつある。それを証明する舞台が鈴鹿

2023-09-15 Tsunoda Yuki Alphatauri F1 Formula 1Red Bull Content Pool

空力アップデートの効果が見えにくかった市街地コースのシンガポールでさえ、AT04は予選でもレースでも光る速さを見せました。一方であれだけの大幅な変更の場合、レース週末でのセットアップ調整はいつも以上に大変な作業になります。

実際シンガポールでは、ミディアムタイヤでは速さを発揮したのにソフトは思った以上にタイムが改善されないなどの問題が起きました。とはいえシンガポールのデータ解析で、その辺りはかなり解決されるはずです。

アルファタウリは現在コンストラクターズ選手権は最下位の10位ですが、9位のアルファロメオとは5ポイント差、8位ハースとは7ポイント差です。アップデートが機能すれば、この2チームは十分に射程距離内でしょう。

同様にドライバーズ選手権17位の角田選手も、一度7位に入れば一気に14位まで上がります。

はたして鈴鹿で、そんな光景が見られるか。可能性は十分にあると僕は思っています。

文・柴田久仁夫(しばた・くにお)

1956年静岡県生まれ。1980年代よりフランス・パリを拠点とし、TV番組制作の現場で手腕を振るう。1987年よりF1の世界にも足を踏み入れ、それ以来数々のレースを取材してきた。訪れたサーキットでは素足でトラックの感触を確かめるというライフワークも行っている。2016年より本拠地を東京に移し、現在は『DAZN』のモータースポーツ中継でも解説を務める。

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【レース情報】
F1  第17戦:日本GP
9月22日(金)11:30~フリー走行1回目
9月22日(金)15:00~フリー走行2回目
9月23日(土)11:30~フリー走行3回目
9月23日(土)15:00~予選
9月24日(日)12:00~ドライバーズパレード
9月24日(日)14:00~決勝

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 3月3日(金) ~4日(土)3月5日(日)
第2戦サウジアラビアGP 3月17日(金) ~18日(土)3月19日(日)
第3戦オーストラリアGP 3月31日(金) ~ 4月1日(土)4月2日(日)
第4戦アゼルバイジャンGP 4月28日(金) ~ 29日(土)4月30日(日)
第5戦マイアミGP 5月5日(金) ~ 6日(土)5月7日(日)
第6戦エミリア・ロマーニャGP 5月19日(金) ~ 20日(土)5月21日(日)
第7戦モナコGP 5月26日(金) ~ 27日(土)5月28日(日)
第8戦スペインGP 6月2日(金) ~ 3日(土)6月4日(日)
第9戦カナダGP 6月16日(金) ~ 17日(土)6月18日(日)
第10戦オーストリアGP 6月30日(金) ~ 7月1日(土)7月2日(日)
第11戦イギリスGP 7月7日(金) ~ 8日(土)7月9日(日)
第12戦ハンガリーGP 7月21日(金) ~ 22日(土)7月23日(日)
第13戦ベルギーGP 7月28日(金) ~ 29日(土)7月30日(日)
第14戦オランダGP 8月25日(金) ~ 26日(土)8月27日(日)
第15戦イタリアGP 9月1日(金) ~ 2日(土)9月3日(日)
第16戦シンガポールGP 9月15日(金) ~ 16日(土)9月17日(日)
第17戦日本GP 9月22日(金) ~ 23日(土)9月24日(日)
第18戦カタールGP 10月6日(金) ~ 7日(土)10月8日(日)
第19戦アメリカGP 10月20日(金) ~ 21日(土)10月22日(日)
第20戦メキシコシティGP 10月27日(金) ~ 28日(土)10月29日(日)
第21戦サンパウロGP 11月3日(金) ~ 4日(土)11月5日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月16日(木) ~ 17日(金)11月18日(土)
第23戦アブダビGP 11月24日(金) ~ 25日(土)11月26日(日)