今季退任、アルファタウリのトスト代表「みんなHONDAを信じていた…共に成功する未来を確信していた」現在に至る協力に感謝｜F1 TIME PLUS

今季限りでアルファタウリの代表職から退くフランツ・トスト氏が、トロロッソ時代の2018年からコンビを組んできたホンダに感謝の言葉を述べている。

ホンダで長らく活動したエンジニア、浅木泰昭氏は『DAZN』で生中継のコメンテーターを担当しており、現地鈴鹿ではともに仕事をしたトスト代表と再会したという。「私も（ホンダ＆HRCを）辞めたし。トストさんも辞めることになったから」その様子が一部『DAZN』の『F1 TIME PLUS SUZUKA Day 1』で公開されている。

DAZN

実況担当のサッシャ氏がアルファタウリのトスト代表に直撃。浅木氏が口にしていた感謝の言葉“浅木さんはあなたがHONDAの救世主だと言っていました。HONDAがまだF1にいるのも、2026年からHONDAが再びF1で活動するのも、すべてあなたのおかげだと言っていた”と伝えた。すると、トスト代表はこう返答している。

「いや、私だけの話ではないよ。当時HONDAの社長やレッドブルのヘルムート・マルコも加わってのチームだったし。みんなHONDAを信じていた」

ホンダ第4期の活動はマクラーレンへのパワーユニット供給（2015年～2017年）が不発に終わり、2017年限りでマクラーレンと袂を分かつ。

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2018年からはトロロッソへの単独供給となった。だが同年の前半戦には早くも、翌2019年からレッドブルへもPUを拡大供給することが決まる。2021年はドライバーズタイトルを奪取し、2022年にはドライバーズ＆コンストラクターズのダブルタイトルに輝いた。

トスト氏は「HONDAは素晴らしいパワーユニットを作り、レースに勝ってチャンピオンになりました。だから共に成功する未来がやってくると確信していた」と口にし、ホンダの底力を信じていたとのこと。

「幸運なことにそうなったのはHRD SAKURA研究所のスタッフが、素晴らしい仕事をしてくれたからだ。彼らは今でも素晴らしい仕事をしています。だからレースに勝ち、チャンピオンシップが争えるようになっている」

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2021年限りでホンダとしてはF1活動終了となったが、HRCがレッドブル・パワートレインズと協力する形で、グループとしてF1には携わり続けている。そのレッドブルが現在のF1で強さを発揮しているのは周知のとおり。そしてホンダは2026年から正式にF1へと戻ることが決まっている。

今季のF1はここまで15戦中、14レースでレッドブルが表彰台の頂点に立っている。2018年からホンダとトロロッソはタッグを組むことになったが、かつて日本での活動経験もあるトスト氏が「ホンダならきっと素晴らしい仕事をしてくれる」と信じていなかったら、昨今のF1界は大きく異なる歴史になっていたのかもしれない。

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