「2024年まで契約はあるが…」レッドブルのマルコ博士、精細欠くペレスに不服？契約満了前のシート交代を示唆｜F1

レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士が、自グループのドライバーラインナップについて言及した。

来季について、すでにレッドブルはマックス・フェルスタッペン＆セルジオ・ペレス、アルファタウリは角田裕毅＆ダニエル・リカルドというセットになると公式発表されている。

だが日本GPではペレスのレース内容を受けて、改めて懐疑的な見方も。スタート直後、ルイス・ハミルトンとの接触がありピットインを行う。そしてレース中盤にはケビン・マグヌッセンと接触し、その後レース続行は不可能と判断してピットでレースを終えた。

だが数十分にわたってピットで留まった後、接触の原因を作ったことによるペナルティ消化のため、再びピットアウト。メキシコ人ドライバーはペナルティを消化して改めてレースを終えることになった。

フェルスタッペンが優勝＋ファステストラップで26ポイントを手にして、レッドブルとしては2023年のコンストラクターズタイトルを獲得した記念すべき一戦となった。だがペレスの精細を欠いたレース内容に批判の声もある。

マルコ博士はドイツ『Sky』に対し「チェコ（ペレスの愛称）は2024年まで契約を残しているが……」と発言。レッドブルのシートが必ずしも安泰でないことをほのめかしている。

「リカルドも再びレッドブルで走ることを希望している。それが彼にとっての明確な目標だ。これを達成するには、良いパフォーマンスを見せる必要がある

「ユウキも若く、将来有望なドライバーだ。そして21歳のローソンもいる。彼はトラック上ですでにポテンシャルを示しているね」

Red Bull Content Pool

ペレス（33歳）、リカルド（34歳）、角田（23歳）、ローソン（21歳）とそれぞれの年齢も考慮しつつ、世代交代を視野に入れる必要性も説いている。

「将来のことも考えなければならないだろう。ダニエルとチェコは2人とも30代だ。どれぐらいF1でのキャリアを続けたいのか、それを決めるのは彼ら次第だが、内容が伴わなければいけない」

「年齢のことを考慮すると、今後に向けて我々は備えなければいけないだろう」

今季、3度目のドライバーズタイトル獲得が目前に迫っているフェルスタッペンは9月30日に26歳を迎える。すでにF1で9シーズン目の王者が若い一方、レッドブルとしては33歳ベテランのペレスが精細を欠いている現状は、悩ましい事態となっている模様だ。

Masaki CHIBA

また、もしペレスがシートを失うようであれば、必然的に角田、リカルド、ローソンの誰かを代役にする可能性が高い。

過去にレッドブルは2016年にダニール・クビアト＆フェルスタッペン、2019年にはピエール・ガスリー＆アレクサンダー・アルボンと、シーズン途中ながらドライバーをスイッチさせた前例がある。今季、アルファタウリにおけるニック・デ・フリース＆リカルドの交代劇も、グループとして見切りの早さを示した例と言える。

このままペレスが2024年末の契約満了まで、レギュラードライバーとしての責務を全うできるのか、危ぶむ声も。

そしてマルコ博士が示したとおり、もしものときの後釜は経験豊富なベテランになるのか、それとも今後を見据えて若さ＆速さを加味するのか。その意味でも、角田にとっては引き続きレースで結果を示していくしかない状況だ。

関連記事

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

●  【番組表】直近の注目コンテンツは？
●  【お得】DAZNの料金・割引プランは？