マルコ博士「フェルスタッペンに追いつきそうなドライバーはアロンソだけ」不振ペレスとの契約期間中も、42歳の元王者に関心?｜F1

レッドブルの重鎮であり、同グループのドライバー人事を統括するヘルムート・マルコ博士が、不振のセルジオ・ペレスに不満を抱いている模様。一方でマックス・フェルスタッペンに最も近いポテンシャルを有しているドライバーとして、フェルナンド・アロンソへの関心を口にしている。

マルコ博士はカタールGP終了後、ドイツ『Sport1』に対し、メキシコ人ドライバーについてこう言及した。

「まずはチェコ（ペレスの愛称）について、尊重すべき契約がある。だが今の状況は良いものではないし、我々は彼を軌道に戻すために全力を尽くしている」

「ただ、現時点で我々には代替の手段がない。彼は大きな問題を抱えているからね。それを何とかするしかない」

契約の遵守が最優先であると主張しつつもマルコ博士は「現時点でマックスに追いつきそうなドライバーはアロンソだけだ」と発言。アストンマーティンで現在総合4位、42歳の大ベテランがフェルスタッペンに最も力の近いドライバーだと述べている。

2005年、2006年の元王者アロンソはアストンマーティンと契約中のドライバーであり、優勝キャリアはフェラーリ時代、2013年のスペインGPから10年も遠ざかっている。それでも現在アストンマーティンで見せているパフォーマンスは出色の出来であり、マルコ博士はスペイン人ドライバーに一目置いているようだ。

ただし、レッドブルグループとしてはペレスとの契約を2024年まで残しており、そのほかにも角田裕毅、ダニエル・リカルドがアルファタウリのレギュラードライバーを務め、リザーブのリアム・ローソンもシート確保を強く望んでいる状況となる。

これまで主にレッドブルのライバルチームで走っていたアロンソ。現時点の実現性はともかく、もしレッドブルがシートを用意するとなると、再び表彰台の頂点に立つことを強く望む本人が首を縦に振るシナリオもあり得るのかもしれない。

また、今季はフェルスタッペンがすでにタイトルを決めており、選手権の2位ペレスは、3位ルイス・ハミルトンや4位アロンソと戦う状況となっている。

メディアから“選手権1－2のためにフェルスタッペンはチェコをサポートすると思うか？”と問われ、マルコ博士はこう返答している。

「いや、マックスがチェコを助けるようなことはしないだろう」

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