2023年F1第20戦、メキシコGPの決勝が現地時間29日行われた。
今回は角田裕毅がパワーユニット交換で最後尾からのスタートとなる見通しだったが、後になりローガン・サージェントがグリッド降格、ランス・ストロールがピットレーンスタートとなったため、角田は18番手からのレース開始となっている。
20人中17人が第1スティントにミディアムを選択。アレクサンダー・アルボン&エステバン・オコンがハード、17番グリッドのランド・ノリスのみがソフトを選んでいる。
レースがブラックアウトとなり、3番グリッドのマックス・フェルスタッペン、5番グリッドのセルジオ・ペレスが抜群の蹴り出しを見せる。ポールスタートのチャールズ・ルクレールを含めた3ワイドでターン1へと飛び込んでいく。
だがこのターン1でルクレールとペレスが接触し、母国レースのペレスはルクレールのタイヤに乗り上げてオーバーラン。ピットまで戻ったものの、結果としてペレスは無念のリタイアを選択している。
フェルスタッペン、ルクレール、カルロス・サインツ、ダニエル・リカルド、ルイス・ハミルトンという順番でオープニングラップを終えた。角田も18番グリッドから15番手まで順位を押し上げ、2周目に入っている。
5/71周目に入り、ターン1にパーツが落ちていることからここでバーチャルセーフティーカーに切り替わり、6周手前でVSC終了となったこともあり、ここでピットに入るドライバーは現れず。
15番手走行の角田はケビン・マグヌッセンを一度抜いた8周目のターン1でオーバーランし、タイヤにダメージがあることからレースペースが落ちる。10/71周目にはピットインを行い、早くもハードの第2スティントに切り替えた。
角田はハードでのレースペースが良く、12周目時点でのファステストを記録している。同じく早めのピットインとなったノリスとともに、後方では速いペースで周回を重ねていく。
トップのフェルスタッペンは15/71周目に入ると後方ルクレールとの差を4.4秒まで広げ、レースペースをコントロールしながらのクルーズ状態に入る。だがフェルスタッペンはタイヤの持ちが悪いと無線で連絡し、20/71周目にフェルスタッペンはミディアムからハードにつないだ。
31周目にサインツ、32周目にルクレールがピットに入り、これで上位勢はすべて第2スティントへと突入。中盤の33/71周目時点でトップはフェルスタッペンとなり、16秒後方に2番手ルクレール、そこから3秒差で3番手ハミルトンが続いた。
すると33周目のターン8でマグヌッセンがクラッシュ。これでレースはセーフティーカー導入となった。ここでトップのフェルスタッペンはすぐさまピットへと入り、ミディアムからハード、ハードとつなぎ、トップで隊列の最前列に戻る。
クラッシュしたマグヌッセンのマシンから出火し、マシン除去とバリア修復もあることから、34/71周目に赤旗が出た。レースは中断となるも、これでタイヤ交換が自由にできることに。ここでステイアウトを選んだ角田は3つの異なる新品コンパウンドをストックに抱えていることもあり、大きく得をした形となった。
赤旗時点でトップはフェルスタッペン。以下ルクレール、ハミルトン、サインツ、リカルド、ピアストリ、ジョージ・ラッセルと続き、角田は8番手でレース再開を迎えることになった。レースは現地時間15:13にリスタートとアナウンスされている。
35周目はピットからグリッドまでのワンラップとなり、レースは36/71周目よりスタンディングスタートとなる。角田は新品のハードを履いてグリッドに着いた。
再度ブラックアウトとなり、大きな混乱はなく各車37周目のコントロールラインに戻ってくる。トップはフェルスタッペン、2番手ルクレール、3番手ハミルトン、4番手サインツ、5番手ラッセル、6番手リカルド、7番手ピアストリと続き、角田は8番手のままとなった。
49周目のターン1で8番手角田は前方のピアストリを抜きにかかるも、ここで接触し角田はスピン。16番手まで一気にポジションダウンとなってしまった。
トップのフェルスタッペンは別格のペースでハミルトンを突き放し、残り17周の55/71周目にはその差が10秒まで広がる。ここからは後方との差を見ながら、完全なクルーズ状態へと入っていく。
終盤の67周目にはセクター3のスタジアムセクションでランス・ストロールとバルテリ・ボッタスが接触。ストロールはダメージが大きく、この後リタイアを選択している。
結局フェルスタッペンはハミルトンとの差を13.8秒まで広げ、今季16度目のトップチェッカーを受けた。2022年に自身が記録していた年間最多勝の15勝を抜き、新記録となるシーズン16勝をマークしている。F1キャリアとしては通算51勝に達し、アラン・プロストに並ぶ歴代4位タイとなった。
2位ハミルトンはファイナルラップにファステストを記録し、19ポイントを手にした。ドライバーズポイントでは総合2位ペレス(240点)との差を20ポイント差(220点)まで縮めている。3位ルクレールまでが表彰台となった。
4位サインツ、5位ノリス、6位ラッセルと続き、7位にはリカルドが入った。リカルドが6ポイントを手にして、アルファタウリはこれで年間16ポイントに到達。コンストラクターズランキングで最下位を脱し、9位アルファロメオと並ぶ16ポイントながら、上位入賞位置の関係でアルファタウリが8位となっている。
8位ピアストリ、9位アルボン、10位オコンまでがポイントを手にした。
角田はピアストリとの接触後、P8からP16まで順位を落とし、その後はニコ・ヒュルケンベルグから続くトレインの最後尾で走行する展開に。ストロールとボッタスの接触で順位を上げ、ファイナルラップにはヒュルケンベルグをパスして12位でフィニッシュチェッカーを受けている。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |