角田裕毅、メキシコGPでは決勝向けのマシンバランスに「決勝で強力になるはず」19番グリッドからの巻き返しに照準｜F1

2023年のF1第20戦、メキシコGP予選を終え、角田裕毅が決勝での巻き返しに意欲を示した。

今回、角田はパワーユニットの5基目を投入することとなり、予選結果に関係なくグリッド降格処分が確定。そのため、土曜日の予選ではQ1から僚友ダニエル・リカルドにトウを使わせるためにけん引役を行うなど、サポート役に徹した。

Q1では最後にタイム更新のできなかったドライバーもいた一方で、アルファタウリの2台はそろってQ2進出。Q2でも角田はリカルドの2アタックをどちらもスリップストリームの創出役として先導し、タイムを出さずにピットへと戻っている。

結果として角田はQ2でタイムなしの敗退、リカルドはQ3で4番手タイムをマークし、4番グリッドからのスタートとなった。なお、角田は最後尾からレース開始の見通しだったが、Q1敗退のローガン・サージェントが予選時のイエローフラッグ無視でグリッド降格となるため、角田が一つ前の19番手からレーススタートとなる予定。

角田は「まず、チームとダニエルが素晴らしい仕事をした」と予選セッションで僚友が4番グリッドを獲得したことを称賛した。

「自分がPU交換によりグリッドペナルティを受けることは分かっていたので、今回はダニエルのチャンスを最大限に活かすために注力した」

「僕ら2人とも予選Q3に進出できる可能性は間違いなくあったと思うので、今回そこに加わることができなかったのは残念に思っています。でも、自分の走りそのものには満足しているし、チームやダニエルをサポートすることができたし、大きな成果につながったと思う」

Red Bull Content Pool

グリッドペナルティが早々に確定していたこともあり、角田は後方からの追い上げに照準を定めた。フリー走行の時点から決勝を想定してデータ収集していたという。

「フリー走行では主に決勝を見据えてレースペースに重点を置いて走っていましたし、決勝でのマシンは強力になるはずだと確信しています。少しでもオーバーテイクして前のポジションに上がれるよう頑張りたい。僕らのクルマの特性はこのコースに合っていると思う。ダニエルとともに2台そろってのポイント獲得を目指したい」

リカルドは4番グリッドから、角田は19番グリッドからのスタートとなる見通し。FP1から角田のセッティングは決勝のロングラン向けとなっていた模様。僚友リカルドは予選Q3で4番手だったが、両者のセットアップはかなり異なっていたようだ。

直近2レースのカタール、アメリカ、そしてこの後のブラジルと、スプリントフォーマットのレースに挟まれていることから、角田のPU交換はやむなしでFPが3度あるメキシコとなった。AT04でどこまで追い上げることができるのか、決勝では角田のジャンプアップに期待したい。

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