2023シーズンのF1は当初24戦で行われる見通しだったが、新型コロナウイルスの影響で中国GPが開催見送りとなり、全23戦で実施すると発表された。第6戦エミリア・ロマーニャGPを控えた5月17日、現地イモラが洪水で被災したことから、中止とアナウンスされた。代替開催は見通しが立っておらず、直近2シーズンと同様に3年連続での年間22レースが開催される見通しとなっている。
F1第18戦カタールGP 概要
レッドブルが2年連続のコンストラクターズチャンピオンを決め、大盛況のまま閉幕した日本GP。次戦カタールGPでは、いよいよマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得が迫っている。
累計観客動員数22万2000人を記録した今年の日本GP。鈴鹿サーキットに日本GPが帰ってきた2009年以降では最多の来場者数となった。日本だけでなく世界中から集まった多くのファンの前でフェルスタッペンが完勝し、これによってレッドブルの年間コンストラクターズタイトル獲得が確定した。
レッドブルは第16戦シンガポールGPだけ勝利を逃していた。ここまで圧倒的な強さを見せていたが、唯一勝利を逃した一戦の後であるだけに、レッドブルの牙城が崩れるのではと見る向きもあったが、フェルスタッペンは鈴鹿で完全復活。後続に19秒もの差をつけて勝利し、2年連続となるコストラクターズタイトルをチームにもたらした。
当のフェルスタッペンもドライバーズタイトル獲得に王手をかけており、続くカタールGPで年間チャンピオンを決める可能性が高い。
現在フェルスタッペンは400ポイントでランキング首位に立っている。一方2位につける同僚のセルジオ・ペレスが獲得しているポイントは223。残り6戦で得られる最大ポイント数を加算しても403ポイントにしかならないため、フェルスタッペンがカタールGPで3ポイント以上獲得すればそれを上回ることができない。
さらにカタールGPはスプリントフォーマットで行われるため、スプリントでフェルスタッペンが6位以上に入ればその時点でタイトル獲得が決定する。ここまで16戦中13勝と(※エミリア・ロマーニャGPは豪雨災害により中止)、グランプリを支配してきたフェルスタッペンにとっては容易すぎるミッションと言えるだろう。
カタールGPは、2021年のコロナ禍においてキャンセルとなったオーストラリアGPの代替レースとして初めてカレンダーに名を連ねた。
2022年には同国でサッカーのワールドカップ開催があったため開催されず、今回が2回目という新しいグランプリだ。戦いの舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットのレイアウトは、1Km超のメインストレートに低速から高速までテクニカルなコーナーが揃う。
またトラックの周囲は砂漠で囲まれているため、強風時は流入する砂によってグリップが低下する場合がある。全てのチームにとってデータが不足していることに加え、今シーズンはスプリントフォーマットで行われるためマシンがダメージを負うリスクも増える。これらの不確定要素は、どのように結果に影響するのだろうか。
3年連続の戴冠の時が刻一刻と迫っているフェルスタッペン。まずはスプリント、あるいは決勝でタイトル獲得を狙う。鈴鹿でのレッドブル王座獲得から2週間、ドーハで再び歓喜の瞬間は訪れるのだろうか。
カタールGPの成り立ち
Getty Images
2021年にF1初開催となったカタールGPのトラック、ロサイル・インターナショナル・サーキットは、カタールの首都ドーハから約30km北に位置する2004年に建設された比較的新しいサーキットだ。Moto GPなど2輪のレースではおなじみのサーキットだが、F1開催に必要な「グレード1」を保有しており「カタールGP」の舞台に2021年初めて選ばれた。
コースは照明設備を完備しており、2008年にはMoto GP史上初のナイトレースが開催された。今年のカタールGPでも、決勝は現地時間17時のスタートが予定されているため、トワイライトから夜空に移り変わるなか、照明に煌々と照らされるコースで、激しいバトルが繰り広げられることだろう。
なお、2021年、2023年と今回が2度目のF1開催となるカタールGPだが、カタールでのF1レースは2033年までの長期契約を結んでおり、今後も同トラックでは多くの名勝負を生むことになりそうだ。
レース開催日程・DAZN配信予定
第18戦 カタールGP / ロサイル・インターナショナル・サーキット
配信予定 | 配信内容 | 実況・解説 |
---|---|---|
10月6日(金)22:30~ | フリー走行 | 解説:田中健一 コメンテーター:浅木泰昭 |
10月7日(土)2:00~ | 予選 |
実況:サッシャ 解説:柴田久仁夫 |
10月7日(土)22:00~ | スプリントシュートアウト |
実況:サッシャ 解説:小倉茂徳 |
10月8日(日)2:30~ | スプリントレース | 実況:サッシャ 解説:中野信治 |
10月9日(月)2:00~(配信開始1:10) | 決勝 |
実況:サッシャ 解説:中野信治 |
サーキットの特徴(ロサイル・インターナショナル・サーキット)
DAZN
約1kmのメインストレートが特徴的なロサイル・インターナショナル・サーキット。右コーナーが10、左コーナーが6つで構成された時計回りのレイアウトで、決勝は1周5.418kmのコースを57周で行う。
中高速コーナーが連続する区間は、マシンには高いコーナリング性能が求められる。また路面が粗くグリップレベルが高いことも相まって、ドライバーには激しい横Gが連続して襲いかかり、身体への負荷が大きい。
このコース最大のオーバーテイクポイントは、DRS区間が設置されるメインストレートの先にある1コーナーだろう。セクター3区間からDRS検知ゾーンを通過し、最終のターン16へといかに入っていくのか、駆け引きにも注目したい。ターン1で勝負が決しなくとも、そこからターン4までもつれるような接戦も大いに見られる。
※2022年のカタールGPは開催なし
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月3日(金) ~4日(土) | 3月5日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月17日(金) ~18日(土) | 3月19日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月31日(金) ~ 4月1日(土) | 4月2日(日) |
第4戦 | アゼルバイジャンGP | 4月28日(金) ~ 29日(土) | 4月30日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月5日(金) ~ 6日(土) | 5月7日(日) |
第6戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月19日(金) ~ 20日(土) | 5月21日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月26日(金) ~ 27日(土) | 5月28日(日) |
第8戦 | スペインGP | 6月2日(金) ~ 3日(土) | 6月4日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月16日(金) ~ 17日(土) | 6月18日(日) |
第10戦 | オーストリアGP | 6月30日(金) ~ 7月1日(土) | 7月2日(日) |
第11戦 | イギリスGP | 7月7日(金) ~ 8日(土) | 7月9日(日) |
第12戦 | ハンガリーGP | 7月21日(金) ~ 22日(土) | 7月23日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月28日(金) ~ 29日(土) | 7月30日(日) |
第14戦 | オランダGP | 8月25日(金) ~ 26日(土) | 8月27日(日) |
第15戦 | イタリアGP | 9月1日(金) ~ 2日(土) | 9月3日(日) |
第16戦 | シンガポールGP | 9月15日(金) ~ 16日(土) | 9月17日(日) |
第17戦 | 日本GP | 9月22日(金) ~ 23日(土) | 9月24日(日) |
第18戦 | カタールGP | 10月6日(金) ~ 7日(土) | 10月8日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月20日(金) ~ 21日(土) | 10月22日(日) |
第20戦 | メキシコシティGP | 10月27日(金) ~ 28日(土) | 10月29日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月3日(金) ~ 4日(土) | 11月5日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月16日(木) ~ 17日(金) | 11月18日(土) |
第23戦 | アブダビGP | 11月24日(金) ~ 25日(土) | 11月26日(日) |