2023年から2024年になり、全チームのドライバーラインナップが全く変わらないという、F1史上初の年またぎになった。
今回のシーズンオフは無風状態となったが、各チームの状況を踏まえ2024年から2025年にかけて大きな動きがあるのではと見る向きも。そこで『F1』公式が「今季の変更はないが、2025年に移籍の可能性があるのは誰なのか」というタイトルで各チーム及びドライバーの動きについて考察を行っている。
『F1』公式プレゼンターを務めるローレンス・バレット氏はレッドブル、そしてアルファタウリの後継チームについては、マックス・フェルスタッペン以外のレッドブル系ドライバーが不明瞭だと述べている。
「現世界チャンピオンであり、F1におけるクラスリーダー、レッドブルのシートは最も人気のあるシートの一つと言えるだろう」
「チーム代表クリスチャン・ホーナー氏は、メキシコ人ドライバー(セルジオ・ペレス)がいい仕事をしなかった場合、シートを失うことがあるかもしれないと示唆した。だが、明確に結果を残した場合は変更の理由がないはず。2023年に課題となった予選グリッドの大幅改善が必須となる」
「それが実現できなければ、レッドブルはダニエル・リカルド、角田裕毅、リアム・ローソンらを選択肢にするはずだ」
そしてバレット氏は「幹部は現状ではリカルドが後任リストのトップにあると考えているだろう」と、現状はリカルドがペレスの代案として有力だと記した。
「オーストラリア人ドライバーは2024年ベストの状態を取り戻す必要がある。関係者の多くは、今季アルファタウリが競争力の面で大きな前進をすると感じていることから、リカルドがそれを達成する可能性は高い」
「2018年(以前のレッドブル在籍最終年)仕様のリカルドは断るには強すぎるオプションかもしれない。レッドブルにとっては(ドライバー選択が)頭痛の種となるだろう」
「元フェラーリ幹部のローラン・メキエスがアルファタウリの後継チームを率いる。新時代の始まりとして、今季アルファタウリの競争力がさらに高まった場合、そのシートの動向はさらに大きな注目ポイントとなるだろう」
「レッドブル・モータースポーツのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は“リアム・ローソンが2025年のレギュラーシートを獲得する可能性がある”と示唆していた。だがそのためにはリカルドか角田のどちらかが、道を譲る必要がある」
「リカルドがレッドブルに再度ステップアップする場合、角田はもう1シーズン良いシーズンを送れば、ローソンと並ぶ十分な可能性が高い。ただし、もし角田かリカルドのどちらかが2024年苦戦した場合、そのうち一つのシートはローソンに与えられることになるだろう」
識者バレット氏は、角田よりもリカルドのほうがレッドブルのシートに近いと見ているようだ。リカルドは10年前の2014年に一度トロロッソからレッドブルへの昇格を勝ち取ったドライバーであり、実際にレッドブル時代に7度優勝、マクラーレンで1度優勝の実績が。また、レッドブルのホーナー代表とは何年も一緒に仕事をしてきた旧知の仲でもある。
Red Bull Content Pool
2022年限りでマクラーレンから契約解除となったリカルドは、2023年レッドブルのリザーブドライバーとしてシーズンインとなった。ニック・デ・フリースが更迭となった後、第11戦目となるハンガリーGPから、リカルドはアルファタウリに加わった。オランダGPより左手の骨折で数レース離脱したものの、アルファタウリでは同年7レースを消化している。
この7戦のうち、リカルドはメキシコGPでは予選4番グリッドと存在感を示し、このレースの7位フィニッシュが同年唯一の入賞となり6ポイントを手にしている。一方で角田は同様の7レースで4度の入賞を果たし、アメリカGPではファステストラップ、そしてサンパウロGPではスプリントの6位もあり合計15ポイントを稼ぎ出した。
以前から角田は「レッドブル昇格が目標」と公言しており、アルファタウリから名称の変わる後継チームで2024年、明確な結果を示すことができれば、ペレスの状況次第で上への道が開けることになる。角田にとってF1での4年目は、シーズンを通して僚友リカルドを上回ることができるかが、2025年に向けた正念場となりそうだ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |