2024年のF1開幕戦、バーレーンGP決勝が現地時間2日行われた。
現地バーレーン・インターナショナル・サーキットは日没時間を迎え、外気温は18度まで下がってきた。決勝では20人の全ドライバーが第1スティントにソフトタイヤを選んでいる。
レースがブラックアウトとなり、ターン1でランス・ストロールがニコ・ヒュルケンベルグと接触してスピン。マックス・フェルスタッペン、チャールズ・ルクレール、ジョージ・ラッセル、セルジオ・ペレスの順でオープニングラップを終える。
ヒュルケンベルグは1周目の終わりですぐさまピットに入り、ウイング交換&早くもハードでの第2スティントに入った。
11番グリッドからスタートした角田裕毅は1つポジションを上げ、P10でコントロールラインに戻ってきた。今季はDRSオープンが2周目からとなるため、序盤から各所でバトルが展開される。
トップのフェルスタッペンが序盤から2番手を引き離し、6/57周目には4秒ほど差をつける。2番手ラッセルからルクレール、ペレス、サインツとトレイン状態になった。
その3秒後方では6番手ランド・ノリスからオスカー・ピアストリ、フェルナンド・アロンソ、ルイス・ハミルトン、角田と続く隊列になる。
10/57周目に入るあたりから、ピットに入るドライバーが増えてくる。ラッセル、サインツは12周目にハードへとスイッチした。13周目にはペレス、ピアストリ、ハミルトンらがタイヤを交換。
14周目にダニエル・リカルド、15周目サインツ、角田らがハードの第2スティントに入った。角田は第1スティントで粘った結果から相手にアンダーカットを許し、ハミルトンとの間にチョウ・グァンユ、ストロールが入る。角田はポジションを大きく損する形に。
17/57周目のターン1で角田はストロールを抜き、11番手に上がった。フェルスタッペンは18周目にタイヤ交換を行い、2番手ペレスの5秒前方でトラック上に戻った。これで全車が最初のピットストップを終えたことになる。
各車第2スティントに入り、変わらずフェルスタッペンは再びクルーズ状態で後続を離していく。24/57周時点で2番手ペレス、以下サインツ、ラッセル、ルクレール、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、アロンソ、チョウと続き、その後ろで角田がチョウのDRS圏内に入ってきた。
ストロールは28/57周目にハードの第3スティントに入り、チョウや角田に対してのアンダーカット狙いに出る。チョウも29周目に入ってハードからハードにつないだ。これで角田はP10の入賞圏内までこの時点でポジションを戻す。
30周目に入ると、2度目のピットインを行うドライバーが続々出てくる。角田は35周目にハードの第3スティントに入るも、ピットアウト後はチョウの8秒後方。間にヒュルケンベルグも入り、またしてもアンダーカットを許す形に。さらにはケビン・マグヌッセンにパスされ、この時点で15番手まで落としてしまった。
リカルドとペレスは37周目に入り、ソフトでの第3スティントを選んだ。フェルスタッペンも38周目にソフトをチョイスしている。
ここから各ドライバーはタイヤをいたわりながら最後まで走り切る狙いに。フェルスタッペンは1分32秒台で周回し、ファステストも塗り替える。PPから全ラップトップ、FLとグランドスラムも視野に入ってきた。
角田は前にいるマグヌッセンのDRS圏内に入るも、後方からソフト装着の僚友リカルドが迫ってくる。ここでRBから角田にリカルドとポジションをスワップしろとの指示が。53/57周目のターン5で角田はリカルドにポジションを譲った。
だがさらに後方からラップリーダーのフェルスタッペンが迫ってきたこともあり、この隊列はブルーフラッグ対象でバトルが出来ない状況に。ここからは11番手チョウから続くDRSトレイン状態になり、順位の変動は起こらなかった。
トップのフェルスタッペンは後ろとの差を22.4秒まで広げ、開幕戦からPP、全ラップ先頭、FL獲得のグランドスラムを達成した。キャリア55勝目となっている。
2位ペレス、3位サインツまでが表彰台に上がった。4位ルクレール、5位ラッセル、6位ノリス、7位ハミルトン、8位ピアストリ、9位アロンソ、10位ストロールまでが入賞となった。昨季のコンストラクターズ5強10人がそのままトップ10を占める状況となっている。
11位チョウから続くトレイン状態で12位マグヌッセンと続き、リカルドは最後までハースを抜けなかったが、ポジションを返すこともなくそのまま13位。角田はチームオーダーで順位を下げる状況もあり、14位でのフィニッシュとなった。
第1戦バーレーンGP・決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/セルジオ・ペレス/レッドブル
3/カルロス・サインツ/フェラーリ
4/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
5/ジョージ・ラッセル/メルセデス
6/ランド・ノリス/マクラーレン
7/ルイス・ハミルトン/メルセデス
8/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
9/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
10/ランス・ストロール/アストンマーティン
11/チョウ・グァンユ/キックザウバー
12/ケビン・マグヌッセン/ハース
13/ダニエル・リカルド/RB
14/角田裕毅/RB
15/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
16/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
17/エステバン・オコン/アルピーヌ
18/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
19/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
20/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |