2024年のF1第2戦、サウジアラビアGP決勝が現地時間9日行われた。
現地ジェッダは日没時間を過ぎ、F2のレース2から引き続きドライコンディションで決勝スタート時刻となっている。
決勝では20人中18人がミディアムを第1スティントに選択。11番グリッドのオリヴァー・ベアマン、16番グリッドのバルテリ・ボッタスの2名がソフトを装着している。
フォーメーションラップ時にピエール・ガスリーはギアボックスに問題があると報告している。レースがブラックアウトとなり、ターン1にトップで飛び込んだのはマックス・フェルスタッペン。以下チャールズ・ルクレール、セルジオ・ペレスという順番となった。
角田裕毅はランス・ストロールに抜かれ、10番手でオープニングラップを終えた。ガスリーはレース続行が不可能となり、すぐさまピットに入ってリタイアとなっている。
4/50周目のターン1ではペレスがルクレールをパスし、これでレッドブルが1-2となった。角田は9番手ストロールから続くトレイン状態となっていたが、6周目のターン23でストロールがバリアに追突してクラッシュ。これでレースはセクター3イエローフラッグから、そのままセーフティーカーとなった。
ここで多くのドライバーがピットに入り、ハードに変更する戦略へと出る。ランド・ノリス、ルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、チョウ・グァンユの4台がステイアウトとなった。
10/50周目からローリングスタートで再開となる。トップはノリスで以下フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ルクレール、オスカー・ピアストリ、フェルナンド・アロンソ、ヒュルケンベルグ、ジョージ・ラッセル、チョウと続き、角田は11番手となっている。
だがここでターン1の飛び込みでベアマンが角田をパスし、角田は12番手にポジションを落としてしまう。
13周目にはフェルスタッペンがノリスを抜き、トップにポジションを戻している。16周目の途中、ペレスはピットストップ中にアンセーフリリースがあったとして、5秒ペナルティが課された。
角田はチョウを抜きにかかったところで、後ろから迫ったケビン・マグヌッセンに抜かれ、P13にポジションを下げる。だがマグヌッセンはその際、角田をコース外から抜いてポジションを戻さなかったとして、22周目の途中に10秒ペナルティ(その前にもペナルティを受けており合計20秒)が課されることとなった。
レースは1-2のレッドブル勢のみが1分32秒台を連発して、3番手以下を突き放していく。
29周目のターン1で角田は一度マグヌッセンより前に出るが、ターン2で押し出され、角田はこれでロス。ダーティーなラインを走ってトラクションがかからず、すぐ後方から迫るエステバン・オコンにかわされ、P14となった。
ヒュルケンベルグは34/50周目にようやくピットイン。マグヌッセンが意図的に1~2秒ペースを落とし、トレインを先導しながら後続を抑えていたこともあり、ヒュルケンベルグは10番手から11番手に一つ落としただけでトラックへと復帰している。だがこの時点で10番手チョウはまだ第1スティントということもあり、ヒュルケンベルグは事実上P10をキープしたままピットインを済ませたことになった。
スタート時からミディアムで粘り続けたチョウは狙っていたセーフティーカー導入とならず、42/50周にようやくピットイン。最後尾でトラックへと戻った。
レースはフェルスタッペンが独走状態になり、45/50周時点で2番手ペレスは8秒後方。そこからさらに12秒差で3番手ルクレール、その12秒後ろに4番手ピアストリと、上位勢は間隔が離れる状況となった。
結局フェルスタッペンがそのままトップチェッカーを受け、開幕2連勝を飾った。2位はペレスで、連続レッドブル1-2となっている。3位ルクレールまでが表彰台に上がった。ファイナルラップでルクレールはファステストラップの1ポイントももぎ取っている。
4位ピアストリ、5位アロンソ、6位ラッセルと続き、7位は今回がF1デビュー戦となったベアマンが大健闘の6ポイント奪取を果たしている。ドライバー・オブ・ザ・デイも18歳ベアマンが選出となった。
8位ノリス、9位ハミルトンと第1スティントのロングラン組がここでのフィニッシュになった。そして10位はヒュルケンベルグ。僚友マグヌッセンを交えたクレバーな戦術もあり、ハースが値千金の1ポイントを獲得した。
角田はレース中盤からトレイン状態での走行を余儀なくされ、14番手でフィニッシュ。だがレース後、レコノサンスラップ時のピットアウトでノリスとあわや接触の場面があり、これが決勝での5秒ペナルティに。角田は15位降格になっている。
マグヌッセンは20秒のタイムが加算されたものの、周回遅れにならずフェルスタッペンと同一周回のままだったことから、11位アルボンの後ろ、12番手でのチェッカーとなった。
第2戦サウジアラビアGP・決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/セルジオ・ペレス/レッドブル
3/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
4/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
5/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
6/ジョージ・ラッセル/メルセデス
7/オリヴァー・ベアマン/フェラーリ
8/ランド・ノリス/マクラーレン
9/ルイス・ハミルトン/メルセデス
10/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
11/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
12/ケビン・マグヌッセン/ハース
13/エステバン・オコン/アルピーヌ
14/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
15/角田裕毅/RB
16/ダニエル・リカルド/RB
17/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
18/チョウ・グァンユ/キックザウバー
-/ランス・ストロール/アストンマーティン
-/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |