2024年第4戦日本GPの結果を受けて『F1』公式が同レースのパワーランキングを発表している。予選ではQ3進出、決勝では10位入賞となったビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、20人中3番手でかなりの高評価となった。
F1キャリア3度目の鈴鹿に挑んだ角田裕毅は、日本GP予選で3レース連続のQ3進出を果たす。決勝では10番手スタートとなるも、角田は第1スティントに選んだミディアムで蹴り出しが良くなく、スタート直後ソフトタイヤ装着のニコ・ヒュルケンベルグ、バルテリ・ボッタスらに抜かれてP12となってしまった。だが1周目のターン3でダニエル・リカルドとアレクサンダー・アルボンが接触してタイヤバリアにクラッシュとなり、レースはすぐさま赤旗中断となった。
25分ほどの中断後、再スタート時に角田はユーズドのソフトを履いて抜群の加速を見せる。そこから入賞圏内を目指して戦い続ける状況となった。
レース全般を通して安定したラップタイムを記録し続けたほか、23/53周目には同一周回の5台が一気にピットストップする中、RBピットが迅速な作業で角田をピットアウトさせ、これで角田は隊列の先頭に立ち、そこからは入賞圏内の当落線上で戦い続けた。そして最後まで後続を寄せ付けずに10位フィニッシュ。2戦連続の入賞を達成している。日本GPとしては、3度目のチャレンジで待望の初ポイントとなった。
Getty Images
鈴鹿で大声援を受けた角田裕毅について『F1』公式による5人の識者は、パワーランキング20人中3番手の高評価で、10点満点中8.4点の評点を付けている。日本人ドライバーについて、次のように称賛した。
「角田裕毅は10位フィニッシュを果たした。2012年の小林可夢偉以来、母国レースで12年ぶりにポイントを獲得した日本人ドライバーとなった」
「このRBドライバーは、今季どこまで成長するのだろうか。トラック上で見せるパフォーマンスが、いかに注目され始めているのかを示すレースだった」
「我々審査員は角田裕毅の躍進ぶりについて強調する価値があると考えている。そのため、彼には(セルジオ)ペレスと(フェルナンド)アロンソと並ぶ8.4というスコアを付けた」
今季は5強の上位勢と、中団勢の戦力差が例年以上に大きいシーズンとなっている。そんな中、5強10人全員がリタイアしなかった状況下、ランス・ストロールを食っての10位入賞&値千金の1ポイントに、F1の識者たちは高く評価したようだ。
F1ドライバー・パワーランキング/2024年第4戦日本GP(10位まで)
1位(9.6):マックス・フェルスタッペン/レッドブル|第4戦1位
2位(8.8):カルロス・サインツ/フェラーリ|第4戦3位
3位(8.4):角田裕毅/RB|第4戦10位
3位(8.4):セルジオ・ペレス/レッドブル|第4戦2位
3位(8.4):フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン|第4戦6位
6位(8.0):チャールズ・ルクレール/フェラーリ|第4戦4位
7位(7.6):ランド・ノリス/マクラーレン|第4戦5位
8位(6.8):ジョージ・ラッセル/メルセデス|第4戦7位
9位(6.6):ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース|第4戦11位
10位(6.2):オスカー・ピアストリ/マクラーレン|第4戦8位
10位(6.2):バルテリ・ボッタス/キックザウバー|第4戦14位
10位(6.2):エステバン・オコン/アルピーヌ|第4戦15位
Red Bull Content Pool
トップ評価は9.6点のマックス・フェルスタッペン。前レースのメルボルンでは序盤にトラブルでリタイアを余儀なくされたが、鈴鹿ではポール・トゥ・フィニッシュで3年連続日本GP優勝を果たしたこともあり、文句なしのトップ採点となったようだ。
2番手評価は8.8点のカルロス・サインツ。レッドブル勢のレースペースが速い状況下、なんとか食い下がりながら表彰台に上がった。
角田と並ぶ8.4点で、3位タイの評価となっているのがペレスとアロンソ。ペレスは予選からフェルスタッペンに接近したタイムを叩き出し、決勝ではランド・ノリスにアンダーカットを許して一時はポジションを落としたが、巻き返してしっかり2位フィニッシュをつかみ取った。
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アロンソも3位タイ評価。結果は6位だったが、F1公式は「アロンソは伝説的なレース技術のすべてを日本で再び披露した。オスカー・ピアストリにDRSを与え続け、これでオーストラリア人はジョージ・ラッセルの追い上げを防ぐことができた。これが結果として、アストンマーティンに貴重なポイントをもたらすことになった」と記した。
レース終盤の38/53周目にラッセルはピットインを敢行し、ラストスティントに移行した。アロンソとピアストリはずっと接戦を続けていたが、ピットアウト時には8秒以上後ろにいたラッセルが、ピアストリの背後まで迫ってくる。
ここからアロンソはピアストリにDRSを使わせ、トレイン状態を築くことでラッセルを抜きづらくさせた。50/53周目のシケインで、ラッセルとピアストリはあわや接触の場面も。これでアロンソは後ろとの差を広げ、P6を守り切ることに成功した。この老練なレース内容から高評価となったようだ。
Red Bull Content Pool
ファン投票によって決まる日本GPのドライバー・オブ・ザ・デイ(DOD)ではトップがチャールズ・ルクレール(決勝4位)、2番手角田という得票順だった。そのルクレールは、パワーランキングでは8.0の6番手評価。F1公式の識者たちは、DODトップのモナコ人ドライバーより、角田のほうに高い評点を付けた。
2024年の総合平均評価では、角田が7.3点で8番手に浮上している。角田は第1戦(14位)、第2戦(15位)と、同ランキングではトップ10圏外だった。だが第3戦(7位)ではパワーランキング3番手タイ評価となり、今回の第4戦(10位)も続いて3番手評価。直近2戦で明確な結果を示したこともあり、平均評点でもトップ8まで上がってきている。
5強チーム以外の“ベスト・オブ・レスト”で戦い続け、その上位勢に食い込む活躍を見せていることから、角田は高い評価を受けている模様。ここから中国GP、マイアミGP、エミリア・ロマーニャGPと続く中、引き続きRBのマシンでコンスタントに結果を残し、改めて成長を証明したいところだ。
F1ドライバー・パワーランキング/2024年総合平均(※第4戦終了時点・10位まで)
1位(9.1):カルロス・サインツ/フェラーリ|4位・55ポイント
2位(9.0):マックス・フェルスタッペン/レッドブル|1位・77ポイント
3位(7.9):チャールズ・ルクレール/フェラーリ|3位・59ポイント
4位(7.7):ランド・ノリス/マクラーレン|5位・37ポイント
5位(7.5):セルジオ・ペレス/レッドブル|2位・64ポイント
6位(7.4):オスカー・ピアストリ/マクラーレン|6位・32ポイント
6位(7.4):フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン|8位・24ポイント
8位(7.3):角田裕毅/RB|11位・7ポイント
9位(7.1):ジョージ・ラッセル/メルセデス|7位・24ポイント
9位(7.1):ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース|13位・3ポイント
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |