ビザ・キャッシュアップRB角田裕毅が、第7戦エミリア・ロマーニャGPを振り返った。
角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #13』に、ファエンツァの自宅からリモート出演。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏がインタビュアーを務めた。
イモラでは13/63周目にピットへと入り、ミディアムからハードにつないだ角田裕毅。ニコ・ヒュルケンベルグをアンダーカットでかわすと、そこからフィニッシュチェッカーの63周目まで、ハードタイヤを51周持たせる見事なレース内容で10位入賞を果たした。だが角田は「ムカつきましたね」と口にするほど、同レース内ではかなりのフラストレーションがあったとのこと。
Red Bull Content Pool
まずはスタート直後、ルイス・ハミルトンとヒュルケンベルグに抜かれてポジションを9番手に落とし、ヒュルケンベルグトレインに付き合う展開となってしまったことを悔やんでいる。
「メルセデスがどんどん離れていっていった。ヒュルケンベルグで詰まっていて。結構ミディアムのスティントは感覚が良かったので。ヒュルケンベルグの前に行けていたら、メルセデスとある程度同等の走りができたんじゃないか。そのフラストレーションがありました」
「スタートは自分のせいだし。それは分かっている中で今できることをやろうということで、頭を落ち着かせた。ただ、本当にストレートが速かったんでムカつきましたね」
今季、何度となく競っているハースのマシンについては、手こずっていることもあり、トラック上ではかなり用心していた模様だ。
DAZN
だが、角田は「一番ムカついたのは……」と口にするほど、ハースのストレートスピードよりも恨めしい局面があったという。
レース中盤、角田はヒュルケンベルグとの差を広げたい状況だったが、第1スティントのハード組だったローガン・サージェントに追いついて、角田はここからしばらくトレインに付き合う展開となった。
26/53周目のターン2で角田はサージェントをパスするも、かなりタイヤを使ってしまった。
「ウィリアムズとチョウ(グァンユ)を抜くのにかかってしまったんで。できるだけタイヤを使わないように、その後はタイヤをマネージメントして、最後まで持たせた」
「本当に一番ムカついたのは、ウィリアムズ(サージェント)ですね。メチャメチャ僕(オーバーテイクに)手こずっていたじゃないですか」
DAZN
このターン2で角田がサージェントをパス。その接近戦に乗じて後ろからヒュルケンベルグは近づき、その後にあるターン5~6でヒュルケンベルグはサージェントをかわすことに成功。何周にもわたって角田はサージェントを抜くのに時間がかかっただけに、角田はサージェントによるヒュルケンベルグへの"ブロック”に期待していた模様。
「で、あんなに手こずってやっと抜いたのに。その後は(すぐ後ろの)ヒュルケンベルグを“抑えてくれよ”って心の中で思っていたんです。サラッと(サージェントがヒュルケンベルグにターン5~6で)とやられていた」
「全然アイツ(ヒュルケンベルグ)“タイヤ使わなくていいや”みたいな。あんなに(自分は)消耗したのに。アイツいい感じにタイヤ残していやがるな、と思って」
DAZN
角田はヒュルケンベルグへの恨み節を口にしながら、さらなる自身への逆風をこう嘆いた。
「次のチョウもいたんで。せめてチョウは……。僕が抜かした後に(ヒュルケンベルグとの)差を広げようと思っていた。一周で(チョウを)仕留めることができた」
「バックミラーを見ながら“じゃあね”と思っていたんですけど、その途端にアイツ(チョウ)ピットに入った。結局、ヒュルケンベルグはまたタイヤを使わなくて良かった」
自身が労力を使って抜いたサージェント&チョウを、ヒュルケンベルグは展開に乗じて楽に抜いたこともあり、角田は口惜しい感情があったようだ。
「チョウはストレートスピードが一番優しいクルマだった。もちろんコーナーでは速かったですけど。ウィリアムズとハースは本当に手こずりました」
Red Bull Content Pool
サージェントとチョウを抜くために、ロングスティントで持たせなければならないハードタイヤをかなり消耗してしまった角田。それでも後ろのヒュルケンベルグよりも安定して速いペースで周回を続け、51周きっちり持たせて10位入賞を手にした。改めて抜群のレースコントロール能力、タイヤマネージメント能力があることを日本人ドライバーはトラック上で示したとも言える。
もちろんレース展開によって有利不利があるのはやむ無しという前提で、角田はハースの速さを特に警戒していたと証言した。
「ちょっと本当に、脅威に感じていましたヒュルケンベルグは。僕だったらタイヤをめちゃめちゃ残すことができると思うんで、あの状況だったら。あそこは不利だなっていうのを感じました」
番組MCのサッシャ氏、解説の中野信治氏が同情心を示すと角田は「サージェントもうちょっと頑張ってくれよ」と考えていたと、レース中の心情を吐露している。
今季は7レース終了時点で、コンストラクターズランキングは6位がVCARB、7位がハースとなっている。直接的なライバルということもあり、角田はハース勢を要警戒としながら戦局を進めているようだ。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 2月29日(木) ~3月1日(金) | 3月2日(土) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月7日(木) ~8日(金) | 3月9日(土) |
第3戦 | オーストラリアGP | 3月22日(金) ~ 3月23日(土) | 3月24日(日) |
第4戦 | 日本GP | 4月5日(金) ~ 6日(土) | 4月7日(日) |
第5戦 | 中国GP | 4月19日(金) ~ 20日(土) | 4月21日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月3日(金) ~ 4日(土) | 5月5日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月17日(金) ~ 18日(土) | 5月19日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月24日(金) ~ 25日(土) | 5月26日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月7日(金) ~ 8日(土) | 6月9日(日) |
第10戦 | スペインGP | 6月21日(金) ~ 22日(土) | 6月23日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月28日(金) ~ 29日(土) | 6月30日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月5日(金) ~ 6日(土) | 7月7日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月19日(金) ~ 20日(土) | 7月21日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 7月26日(金) ~ 27日(土) | 7月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月23日(金) ~ 24日(土) | 8月25日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 8月30日(金) ~ 31日(土) | 9月1日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月13日(金) ~ 14日(土) | 9月15日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 9月20日(金) ~ 21日(土) | 9月22日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月18日(金) ~ 19日(土) | 10月20日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月25日(金) ~ 26日(土) | 10月27日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月1日(金) ~ 2日(土) | 11月3日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月21日(木) ~ 22日(金) | 11月23日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月29日(金) ~ 30日(土) | 12月1日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月6日(金) ~ 7日(土) | 12月8日(日) |