F1は中断期間を経てベルギーGPより再開…次戦の舞台はスパは角田裕毅にとって特別な一戦｜F1

中3週のサマーブレイク期間を終えると、F1は第12戦ベルギーGPより再開となる。今季からF1に参戦している角田裕毅は、今季ここまで18ポイントを獲得し、総合13位につけている。

その角田にとって次戦を戦うベルギーGPの舞台、スパ・フランコルシャンは下部カテゴリー時代から慣れ親しみ、思い入れのある特別なサーキットだ。DAZNで配信されているドキュメンタリー「CHASING THE DREAM - F1へ夢を懸けた戦い」内で明かされている。

2019年、ベルギーにて行われたF2のレースで、アントワーヌ・ユベールがオールージュの先でクラッシュに巻き込まれ、命を落とすという痛ましいアクシデントが起こった。

その角田は翌2020年のF2ベルギーレース1で、ニキータ・マゼピンと終盤まで競り合った。2番手走行中の角田はトップのマゼピンをオーバーテイクしようと何度となく仕掛けるも、マゼピンはレースラインを残さず、角田を執ようにブロック。結果的にマゼピンはトップでチェッカーを受けるも、5秒ペナルティ加算により角田の優勝が決まった。

角田は同レース終了後「マゼピンを抜こうとずっとプッシュし続けた。ユベールがいつもそうしていたように」と述べ、前年この世を去ったフランス人ドライバーへのリスペクトを口にした。

「彼のレースに対する姿勢を尊敬していた。だから、自分も同じようなドライビングを心掛けたんだ。だからこの優勝はユベールのおかげだよ」

角田はF2に挑んだ2020年、シーズン3勝をマークした。F2でシリーズランキング3位となり、スーパーライセンス取得条件をクリア。ルーキーながらF2での戦いを1年で終え、F1へと昇格することになる。

F2の最優秀新人賞に当たるアントワーヌ・ユベール賞を角田は受賞した。名誉ある賞を手にした角田は「この賞を誇りに思う。（2020年で）一番の思い出はスパでの優勝だよ。ユベールのために走ったんだ。いい走りができたことを彼に感謝したよ」と、スパの優勝が会心のレースだったと述べている。

それから1年が経過し、角田はF1ドライバーとしてベルギーGPの舞台、スパ・フランコルシャンへと戻ってくる。果たして角田は2021年もスパで最高のレースを見せることができるのか。F1第12戦ベルギーGPは8月27日～29日にかけて行われる。

なお『DAZN』で配信中の「CHASING THE DREAM - F1へ夢を懸けた戦い」は全6話の構成になっており、#1～6まで全話すべて配信済み。2021年12月いっぱいまで公開される。

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