F1開幕戦がキャンセル…王者ハミルトンらは苦渋の決断に理解、SNSでメッセージを発信

13日、Formula1とFIA（国際自動車連盟）は開幕戦オーストラリアGPの開催を断念したと発表した。

前日の12日、マクラーレンF1チームのスタッフが新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため、チームとして開幕戦から撤退することを発表。この動きに伴い、13日にF1、FIA、各チームの代表者が協議した結果「レースを開催すべきではない」との見解で一致した。

この決定を受け、各チームのドライバーがSNSを通してメッセージを発信している。メルセデスF1チーム、王者ルイス・ハミルトンは「悲しいことではあるが、この判断は正しいと思う」と自身の見解を示した。

「毎日のように多くの方が亡くなっており、とても深刻な状況となっている。たとえ病に感染していなくても、多くの人が経済的に、感情的に影響を受けている」

「とても不確定要素の多い中、できるだけ多くの人々が安全な状況を保つべき。モータースポーツ界も可能な限りの予防策を講じるべきだと思う。スポーツは困難なときこそ、みんなを結束に導く。今回の決定は残念なことだと思うけど、正しい判断であることは明確だ。みんなのアドバイスに耳を傾け、自らの安全を守ってほしい。またすぐにレースができると僕は信じているよ」

また、母国での開幕戦に臨むはずだったルノーF1チームのダニエル・リカルドは「ホームのメルボルンでレースができず、本当にがっかりしたよ。だけどこれは正しい判断だったと思っている。苦渋の決断ではあるが、この方向性はみんなも理解してくれると信じているよ。応援してくれるファンのみんなに申し訳ない。たくさんの愛をみんなに」と落胆の様子を隠せなかった。

前日にマクラーレンF1チームの撤退が決まっていたカルロス・サインツJr.は、開幕戦そのものがキャンセルとなり「本当に悲しいニュースだよ。だけどこの決定は必要なことだと思っている。このパンデミック、アウトブレイクが少しでも早く収まることを願っているよ。みんな、気を抜かずに安全をキープして！」とメッセージを発信した。

レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは「2020シーズンの開幕戦を楽しみにしていた。この状況に失望しているけど、この判断が正しいものだと理解している。すべてのファン、関係するみんなに謝りたい。そしてみんな、体にはくれぐれも気をつけて」とキャンセルの方向性に理解を示した。

オーストラリアGPはキャンセルとなり、現地時間13日には追加で第2戦のバーレーンGP、第3戦ベトナムGPも開催見送りが決まった。5月のヨーロッパラウンドに開幕戦がずれ込む可能性が高まっているが、その頃までには新型コロナウイルスは収束に向かうのか、引き続き予断を許さない状況が続きそうだ。

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