「WEDNESDAY F1 TIME#9」で中野信治氏＆中嶋一貴氏がモナコの市街地コースを解説｜F1

F1モナコGPを前に、日本屈指の識者がモンテカルロ市街地コースへの見解を示した。

「WEDNESDAY F1 TIME #9」では、元F1ドライバーの中野信治氏、そして同じく元F1ドライバーであり、現在ル・マン24時間レース3連覇中である中嶋一貴氏をゲストに迎え、モナコGPのコースについて攻略のポイントを解説した。

中嶋一貴氏は「自分は（モナコが）得意ではなかったんですけど」と前置きしつつメインストレートを「DRSゾーンでもあるので、一応オーバーテイクのポイントでもあるんですけど……。曲がりながら1コーナーにアプローチしていくので、ここでインを突くのはとてもリスクが大きい」と語った。

ターン4～5にあるコース左の突起についても「ここをみんな避けるのはセナ・プロ（アイルトン・セナ＆アラン・プロスト）の時代から変わらない」とのこと。

バンプした部分や縁石を使ってコーナーを攻略していく点については中野氏、中嶋氏ともに「峠の走り屋みたい」と意見が一致。

セクター2後半、ターン9～10のシケインについても「2台並ぶのも無理」というほど狭いコース幅であることから、インをブロックしながら適正なライン取りをすることの重要性を説いている。

一般公道を使用した幅の狭いコースゆえ、一瞬のミスが命取り。そんな中でも最高速が時速290kmに迫るフォーミュラカーでモンテカルロ市内を駆ることから、中嶋氏は「僕らは現役時代、速度は数字で見ていませんでしたけど、想像以上に速いんですね」と改めてF1モナコGPについて感嘆の声を上げた。

レギュラードライバーとして、F1の公式セッションでモンテカルロ市街地コースを駆った名ドライバーのコース解説、元ドライバーならではの見どころは、モナコGPをより楽しむうえで必見の内容となる。