第44回帝王賞（JpnI）有力・注目出走馬 ｜ 枠順 ｜ 日程・発走時間 ｜ 中継・放送予定 | 競馬

帝王賞

地方だけでなく中央からも実力馬が集う上半期のダート王者決定戦。1995年から地方・中央全国指定交流競走となり、ダート頂上決戦として数々の名勝負が生まれてきた。2010年にフリオーソが優勝したのを最後に、2011年からは中央勢が10連勝中。昨年は川田将雅騎手が騎乗したクリソベリル（栗東・音無秀孝）が戴冠した。史上屈指の好メンバーが揃った今年のレースを制するのは…？

日程・概要・出走資格

• 第44回帝王賞（JpnI）
• 6月30日（水）
• 大井競馬場 11レース 20:05発走
• 2000メートル（ダート・右）
• サラ系 4歳上 定量

有力・注目出走馬（性齢、騎手）

オメガパフューム（牡6、M・デムーロ）通算20戦9勝

“大井の鬼”が2度目の帝王賞戴冠を狙う。昨秋からJBCクラシック（大井・ダ2000メートル）2着、東京大賞典1着（同）、川崎記念2着（川崎・ダ2100メートル）とJpnIの3連戦ですべて連対。5カ月ぶりのレースとなるが、大井2000メートルでは東京大賞典の3連覇を含むJpnIの7戦で【４.３.０.０】のパーフェクト連対と、無類の強さを発揮してきた。2年前のこのレースは、チュウワウィザードを抑えて優勝。前走で敗れたカジノフォンテンなどライバルは強力だが、得意の大井で2度目の帝王賞制覇に照準を合わせる。

チュウワウィザード（牡6、戸崎圭太）通算20戦10勝

オメガパフュームと鎬を削ってきた世代のライバルであるチュウワウィザードは3度目の正直を狙う。2019年の帝王賞ではオメガパフュームの2着。昨年もクリソベリル、オメガパフュームの後塵を拝した。それでも、その後に中央でチャンピオンズカップ（GI、中京・ダ1800メートル）を制すと、今年3月の前走・ドバイワールドカップ（GI、メイダン・ダ2000メートル）でも素晴らしい走りで2着に入り、世界にその力を示した。ベストは左回りだが、大井での過去3戦でも常に3着以内を確保。昨年のJRA最優秀ダートホースの意地を見せたい。

カジノフォンテン（牡5、張田昂）通算21戦12勝

地方の総大将カジノフォンテンが3つ目のJpnI獲りを狙う。昨年末の東京大賞典で9番人気ながらオメガパフュームのクビ差2着と接戦を演じると、今年1月の川崎記念ではそのオメガパフュームに3馬身差をつけて逃げ切り、リベンジ達成。4月の京成盃グランドマイラーズ（SII、船橋・ダ1600メートル）を勝利して臨んだ前走のかしわ記念（JpnI、船橋・ダ1600メートル）でも、ソリストサンダーをハナ差退けて、JpnI2勝目とともに10年ぶりの地方馬勝利を成し遂げた。ここでも中央勢を撃破し、フリオーソ以来11年ぶりとなる地方馬の帝王賞制覇なるか。

オーヴェルニュ（牡5、福永祐一）通算21戦8勝

オーヴェルニュの勢いも侮れない。今年1月、3走前の東海ステークス（GII、中京・ダ1800メートル）で重賞初勝利を飾ると、次走のフェブラリーステークス（GI、東京・ダ1600メートル）では13着に惨敗。しかし、長距離輸送で馬体が16キロ減だったことが大きく影響したと考えられる。前走の平安ステークス（GIII、中京・ダ1900メートル）では、プラス14キロと減った馬体を戻すと、58キロの斤量を背負いながらも、2着アメリカンシードに6馬身差をつける圧巻のレースレコード勝ち。輸送と初の地方の砂をこなすことができれば、一発も十分だ。

クリンチャー（牡7、C・ルメール）通算28戦6勝

名手を背にするクリンチャーも圏内だ。1年半前のダート転向から、中央と地方で【３.４.１.２】という成績。唯一の左回りだった3走前のチャンピオンズカップでは11着に敗れたが、その後は佐賀記念（JpnIII、佐賀・ダ2000メートル）で9馬身差、名古屋大賞典（JpnIII、名古屋・ダ1900メートル）で3馬身差をつけるなど、中距離ダートを圧勝してきた。鞍上には、宝塚記念で春の中央GI4勝目を挙げて勢いに乗るルメールが初騎乗。初のナイターに馬が戸惑うことなく、うまくレースの流れに乗れれば怖い一頭だ。

テーオーケインズ（牡4、松山弘平）通算12戦6勝

本格化ムードのテーオーケインズも虎視眈々と頂点を狙う。昨年末には、ベテルギウスステークス（リステッド、阪神・ダ1800メートル）でオーヴェルニュのアタマ差2着に善戦すると、中8日で東京大賞典に参戦。結果は6着だったものの、勝ったオメガパフュームからは0.2秒差で、地方ダートへの適性と地力強化を印象づけた。それを示すように、前々走の名古屋城ステークス（オープン、中京・ダ1800メートル）と前走のアンタレスステークス（GIII、阪神・ダ1800メートル）を快勝。重賞初勝利の勢いそのままに、一気の戴冠を目論む。

枠順

枠番・馬番・馬名・重量（性齢、騎手、厩舎）

1-1 ヒカリオーソ 57 (牡5、山崎誠士、川崎・岩本洋)
2-2 モンゲートラオ 57 (牡4、矢野貴之、大井・上杉昌宏)
3-3 ミューチャリー 57 (牡5、御神本訓史、船橋・矢野義幸)
4-4 テーオーケインズ 57 (牡4、松山弘平、栗東・高柳大輔)
4-5 カジノフォンテン 57 (牡5、張田昂、船橋・山下貴之)
5-6 ダノンファラオ 57 (牡4、川田将雅、栗東・矢作芳人)
5-7 チュウワウィザード 57 (牡6、戸崎圭太、栗東・大久保龍志)
6-8 オメガパフューム 57 (牡6、M・デムーロ、栗東・安田翔伍)
6-9 フレアリングダイヤ 57 (牡6、和田譲治、大井・佐々木洋一)
7-10 オーヴェルニュ 57 (牡5、福永祐一、栗東・西村真幸)
7-11 ノンコノユメ 57 (セ9、真島大輔、大井・荒山勝徳)
8-12 マルシュロレーヌ 55 (牝5、森泰斗、栗東・矢作芳人)
8-13 クリンチャー 57 (牡7、C・ルメール、栗東・宮本博)

※発走時刻、出走馬、重量、騎手、枠順、成績など当ページ情報は、主催者発表のものと照合してください。