11月10日に行われるセ・リーグのクライマックス・シリーズ、ファイナルステージの見どころを紹介。セ・リーグ王者の東京ヤクルトスワローズが、ファーストステージ2連勝で勝ち上がった読売ジャイアンツを迎える。
東京ヤクルトスワローズ vs 読売ジャイアンツ
シーズン中盤までは阪神、巨人の後塵を拝する第3勢力という位置づけだったヤクルトだが、9月以降に26勝16分け7敗と猛チャージを見せ、阪神とのデッドヒートを制して6年ぶり8度目のリーグ優勝を勝ち取った。
過去2年連続の最下位から蘇った燕軍団は、高津臣吾監督の「絶対大丈夫」の言葉を胸に、巨人を倒して日本シリーズ出場を目指す。
その高津監督が「勢いや流れが大きく左右すると思う」と語る初戦のマウンドには、先発投手陣で最年少の奥川恭伸が上がる。
プロ2年目の今季、2桁勝利にはあと一歩届かなかったが、9勝4敗・防御率3.26とブレイクを果たした奥川は、「チームに勢いがつくような投球を心がけたいと思います」と意気込む。
巨人戦は2先発で2勝0敗・防御率2.77と相性が良く、ファーストステージで阪神撃破の立役者となったゼラス・ウィーラーを5打数ノーヒット、3三振と抑え込んでいるのも心強い。
弱冠20歳の若武者は、同学年の佐々木朗希(ロッテ)が見せたような圧巻のピッチングを披露できるか。
打線は全体的に見ても巨人投手陣を得意にしている。対巨人のチームトータルで33本塁打はセ・リーグ5球団の中で最も多く、7月13日の試合では7ホーマーを浴びせてみせた。
主軸の多くが巨人戦で好成績を残しており、3番の山田哲人は打率こそ.269ながら6本塁打・16打点、リーグ史上最年少の本塁打王に輝いた4番の村上宗隆は打率.348・8本塁打・25打点、シーズン終盤にクラッチヒットを連発した5番ドミンゴ・サンタナも打率.310・8本塁打・19打点と、3人で試合を決めてしまいそうな勢いだ。
シリーズの行方を占う大事な初戦で、何本の花火が打ちあがるか注目しよう。
一方の巨人は、3位からの下克上を目論む。
9月以降の急失速で優勝はおろか貯金をすべてはき出してしまったが、阪神とのファーストステージではその鬱憤を晴らすかのように、2連勝で突破を決めた。「勢い」という意味ではヤクルトを凌駕しており、原辰徳監督が初戦をどう戦うか見ものだ。
第1戦の先発マウンドには、山口俊が上がる。今季は2勝8敗と大きく負け越しており、7月7日に2勝目を挙げて以降は、7連敗でシーズンを終えた。それでもシーズン最後の2登板は計12イニングで2失点と復調しており、良い形で第2戦先発の菅野智之にバトンを渡したいところだ。
打線は依然として岡本和真の出場が不透明。少なくとも初戦は欠場が濃厚で、しばらくは主砲抜きで戦わなければならない。
そこで重要となってくるのが、左の大砲・丸佳浩の働きだ。今季は打率.265・23本塁打・55打点と不本意な1年だったが、先の阪神戦では6打数3安打と活躍。特に第2戦では3回表に逆転のタイムリーを放ち、チームの勝利を手繰り寄せた。
対ヤクルトは打率.368・7本塁打・17打点とチーム随一の相性を誇っており、岡本の分まで大暴れしたい。
もう1人キーマンとなるのが、ファーストステージでMVP級の打棒を見せたウィーラー。圧巻だったのは第1戦で、先制点に繋がる送りバントを決めたと思えば、以後の2打席はいずれもタイムリーを放ち、チームの全4得点に絡む活躍で勝利を呼び込んだ。
チャンスで打順が巡って来て結果を出すラッキーボーイ的な存在は、短期決戦を制するチームには付き物。ウィーラー大魔王の魔法は、ファイナルステージでも効き目を発揮するのか。
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