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【最強は誰だ?】「神」と呼ばれた男、エリック・テームズ|読売ジャイアンツ|新助っ人外国人選手名鑑|プロ野球

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【最強は誰だ?】「神」と呼ばれた男、エリック・テームズ|読売ジャイアンツ|新助っ人外国人選手名鑑|プロ野球(C)Getty Images
【プロ野球 名鑑】2021年のプロ野球最強助っ人外国人選手は一体誰か?DAZN NEWSでは今季注目の新助っ人外国人選手をピックアップ。第2弾は巨人のエリック・テームズを紹介する。
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今回のテーマは「新外国人選手」。助っ人外国人と言うほうが耳馴染みが良いかもしれない。

海を越えて日本の地に活躍の場を求めた彼らの働きは、チームの成績を左右すると言っても過言ではない。当たるか外れるか博打のような外国人選手の存在は、ファンにとっても非常に興味深いものだ。

今季は新型コロナウイルスの影響により現時点では来日できていないが、一足早く今季期待の新助っ人外国人選手を紹介していく。第2弾は巨人のエリック・テームズだ。

エリック・テームズ(読売ジャイアンツ)

外野手/右投左打/アメリカ出身/35歳

エリック・テームズはかつて「神」と呼ばれていた。その仰々しいニックネームが付いたのはマイナー時代でもMLB時代でもなく、お隣韓国でプレーしていた頃だ。アメリカ→韓国→アメリカと稀有なキャリアを築いている流浪のスラッガーが、ついに日本に降臨する。

2008年にドラフト7巡目指名(全体219位)でブルージェイズに入団したテームズは、下位指名ながらもマイナーで結果を残し、怪我人の穴埋めとして11年にメジャーデビュー。95試合で12本塁打と、持ち前の長打力を発揮した。ところが翌年のシーズン途中に元広島のスティーブ・デラバーとのトレードでシアトル・マリナーズに移籍すると、ここから慌ただしい巡礼の旅が始まる。

13年も6月にボルティモア・オリオールズにトレードされ、9月にはウェーバーでヒューストン・アストロズに移籍。この年はメジャーでの出場は無く、その約4カ月後には40人枠を外され、事実上の戦力外通告でチームを去ることになった。

アストロズを自由契約となった直後、テームズに声をかけたのは遠く海を隔てた韓国のNCダイノスだった。球団拡張で13年から韓国プロ野球(以下KBO)に参戦した生まれたばかりのチームが、補強の目玉としてくすぶっていたテームズを迎え入れたのだ。この右も左も分からない異国でのプレーが、テームズの大きなターニングポイントとなる。

ダイノスのホームタウンである昌原市の高層マンションで一人暮らしを始めたテームズは、ここで徹底的に自分と向き合う。言葉の壁で自分自身が自らの打撃コーチになるしかなかったテームズは、バリー・ボンズやミゲル・カブレラ(現デトロイト・タイガース)ら大打者たちのスウィングをビデオで研究した。また、心の在り方を東洋哲学に求め、宮本武蔵の著書『五輪書』を愛読するようになった。

異国での孤独の時間を研究や自己啓発に費やしたことにより心身ともにリフレッシュしたテームズは、入団1年目からこれまでの不振が嘘だったかのように打ちまくる。超打高投低のKBOゆえにその数字を真正面から受け取ることはできないが、勝手が違うリーグで打率.343・37本塁打・121打点は立派のひと言。さらにMLB時代にはなかった走る意識も芽生え、11盗塁を記録した。しかし、この好成績も翌年の序章に過ぎなかった。

15年のテームズは、まさに野球の「神」そのもの。シーズン2度のサイクルヒットを記録し、8月下旬にはKBO史上6人目の30本塁打・30盗塁を達成。勢いはそこで止まることなく、それから約1カ月後の10月2日には、NPBでも前代未聞のシーズン40本塁打・40盗塁に到達した。

40-40はKBOやNPBより試合数が多いMLBでも歴史上4例しかなく、ホセ・カンセコ(1988年)、バリー・ボンズ(96年)、アレックス・ロドリゲス(98年)のステロイド臭が強い3人と、カープアカデミー出身で日本でも知名度が高いアルフォンソ・ソリアーノ(06年)が達成しているだけだ。結局、そのシーズンのテームズは打率.381・47本塁打・140打点・40盗塁・OPS1.287というゲームの世界のような数字を並べ、MVPに輝いた。その姿をファンは敬意を評して「神」と崇め奉った。

翌年も打率.321・40本塁打・121打点の好成績でチームに初の韓国シリーズ進出(結果は敗退)をもたらしたテームズは、オフにミルウォーキー・ブルワーズからメジャー契約を提示され、MLB復帰を決意。現地メディアは韓国での3年間を「センセーショナル」と題したが、打高投低のKBOの数字に懐疑的な見方も多かった。

17年、5年ぶりにメジャーの舞台に戻ってきたテームズは、アメリカでも神がかった打棒を披露する。4月5日のロッキーズ戦で12年9月23日以来となるホームランを放つと、13日のレッズ戦からは球団記録タイの5試合連続本塁打。その後もコンスタントにアーチをかけ、4月は球団新記録となる11本のホームランをかっ飛ばした。

その後、メジャーレベルの左投手を打てない弱点が露呈してしまい成績は下降していったが、4月の貯金が利いてトータルでは「30」の大台に乗せ(31本)、KBOとMLBの両方で年間30本塁打以上を放った史上初の打者となった。翌年からは主に対右投手用の先発野手として起用され、メジャー復帰4年で75本塁打をかっ飛ばした。

自身3カ国目のプロリーグに参戦するテームズが、NPBでどんな数字を残すだろうか。

ポイントとなるのはやはり対左投手と変化球への対応だろう。前述のように左打者の宿命で左投手を打てず。MLBでは対右が打率.251/OPS.824に対し、対左だと.196/.650まで落ちる。変化球はスライダーが打率.178、カーブが.200で、対左に限定するとそれぞれ.140/.091と手も足も出ない。当然相手チームはこのようなデータを基にテームズ対策を打ってくるはずだ。

そうなると右打ちのゼラス・ウィーラーとの併用が現実的な気もするが、韓国と同じアジア圏のリーグで年間通してどんな数字を並べるか見てみたい。韓国での成功を「調整して適応する。できることはすべて学び、自分自身を向上させる」と語っていたテームズ。3カ国目のプロリーグでも柔軟な適応力でチームに溶け込み、巨人3連覇の原動力になってくれることを期待したい。

2021新助っ人外国人選手名鑑

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