福岡ソフトバンクホークスのエースである千賀滉大投手が、復活のカギを明かした。
今シーズンは、キャンプ中の右ふくらはぎの張りにより開幕一軍を逃した右腕。4月6日に一軍昇格を果たすも、同日の試合で6回にピッチャーライナーを捕球した際に左足を痛めて降板となった。その後の検査で、左足首の靱帯損傷と診断され、復帰までに2~3カ月見込みとなった。
初めて経験する大きなケガにショックを受けたという千賀は、懸命なリハビリに励み「松葉杖をつく状態から、歩けるようになり、投げられるようになった。少しずつ戻っている感覚があった」と徐々に復帰への手応えを掴み始めていた。
迎えた7月6日、ケガからおよそ3カ月でマウンドへ。ところが、3回途中で自己ワーストの10失点。「復帰していきなりやられた。うまく回らない部分があって、メンタル的にもすごくきていた」と、復帰戦は悔しいものとなってしまった。
しかし問題点はすぐに見つかる。ケガをしたことで左足をかばい、踏み込む際のねじる動作ができていなかった。その結果、上半身の開きが早く、ストレートや変化球のキレが悪くなっていた。
「やられていた理由は明確となっていたので、どうしようという思いはなかった」
その後の千賀は、東京オリンピックの侍ジャパンメンバーに選出された。復帰明けのパフォーマンスに懐疑的な目を向けられていたが、決勝戦を含む2試合に救援で登板。3回を投げて6奪三振無失点の好投で、金メダル獲得に大きく貢献した。
ソフトバンクに戻ってからも、後半戦で4連勝を飾るなどエースの輝きを取り戻している。
千賀復活のカギは、フォームの修正だけではない。新魔球・スプリームが新たに加わったことで投球の幅が広がったという。
千賀と言えば最速161km/hの豪速球に加え、お化けフォークと呼ばれる落差のあるフォークボールが武器。だからこそ「まっすぐとフォークの間」が必要だと考えて行き着いたのが、真っ直ぐの軌道から高速シンカーのように打者の手元で鋭く落ちるスプリームだった。
「まっすぐと偽装できるように、球の飛び出しはまっすぐ。相手が振ってきたところで変化する。フォークのように完全に落としに行くのではなく、そのままいってスッと落ちるイメージ」
フォーム修正と新たな魔球で復活を遂げた鷹のエース。Bクラスに沈むチームの起爆剤となる活躍に期待したい。
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