4月10日(日)のオリックス・バファローズ戦で28年ぶり史上16人目の完全試合、NPB新記録となる13者連続奪三振、NPBタイ記録となる1試合19奪三振という記録を打ち立てた千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希。1週間後に行なわれた4月17日(日)の北海道日本ハムファイターズ戦では、8回を投げパーフェクトに抑えるなど、“令和の怪物”と呼ばれるにふさわしい活躍を見せている。
快進撃を続ける20歳の佐々木朗を攻略する術はあるのか──。
現役時代に東京ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツなどでプレーし、引退後は横浜DeNAベイスターズで監督を務めたアレックス・ラミレス氏が、DAZNの『Deep Dive 佐々木朗希-誰がこの20歳を打てるのか-』で、佐々木朗の攻略法を伝授した。
ラミレス氏は佐々木朗について「ストレートはほとんどが160キロを超える素晴らしいものを持っている」と、代名詞でもある最速164キロのストレートを称賛。さらに「フォークも素晴らしい。特に2ストライクと追い込んでからのフォークは完璧で、バッテリーが自信を持っている球だ」とウイニングショットである150キロに迫るフォークボールを称えた。
そんなラミレス氏が、佐々木朗のこれまでの投球を分析。「フォークボールは、2ストライクに追い込んでから投げる場面が多い」、「カーブは速いカウントで投げてくる」、「ストレートの割合は60%から70%」と徐々にバッテリーの配給の癖が明らかに。
これらのデータから導かれた佐々木朗の攻略法は「ストライクを取りにくるカーブを狙い打つこと」だという。
ラミレス氏は、佐々木朗と松川虎生バッテリーの配球を予想したバーチャル対決を実施。パワーヒッターであるラミレス氏の長打を警戒して、初球はアウトローへのストレートと予想。続く2球目は肩口から真ん中に落ちるカーブを投げるという。これこそがラミレス氏の狙い球のようだ。
「(佐々木朗は)楽にストライクが取れる球としてカーブを使っている。この球こそ、逃してはならない。狙い打つことができればホームランになる可能性はかなり高いだろう」
常時160キロを超える豪速球、「真っ直ぐだと思って振ると視界から消える」150キロに迫るフォークボールと、佐々木朗の球はどれも一級品でヒットを打つことことすら難しい。そこで狙うべきは「カウントを取りにくるカーブ」というわけだ。
最後にラミレス氏は「次回の投球で佐々木がカーブを多く投げれば打者にチャンスが出てくる。一方でストレートやフォークが主体になるともう一度完全試合が見られるかもしれないね」と語った。
4月25日に登録を抹消された佐々木だが、5月6日の福岡ソフトバンクホークス戦で一軍復帰を果たす。中10日と万全な体調で臨むマウンドでどのような投球を見せるだろうか。
関連記事
● 千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希の本当の凄さをアレックス・ラミレスが徹底解剖!|プロ野球
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?