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【コラム】阪神の交流戦逆転優勝へ、エース青柳晃洋が「関西ダービー」先陣|プロ野球

【コラム】阪神の交流戦逆転優勝へ、エース青柳晃洋が「関西ダービー」先陣|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】阪神タイガースは、6月10日からの3連戦でオリックス・バファローズと対戦する。報知新聞社・小松真也記者に注目選手を挙げてもらった。
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22年の交流戦も第4コーナーに入った。阪神は2位タイにつけ、逆転優勝の可能性を残して、首位ヤクルトを2ゲーム差で追う。

大事な最終カードは10日からのオリックス3連戦(京セラD)。今季限りでの退任を表明している矢野監督の“有終V”に望みをつなぐためにも、初戦の勝利は最低条件だ。そう考えると、やはり「関西ダービー」のキーマンは先陣を切る青柳晃洋投手(28)だろう。猛牛打線との対決はルーキーイヤーの16年以来となるが、横手投げ右腕のスタンスは変わらない。

「(交流戦は)普段やらない相手で、お互いデータがない中でやりますけど、深く考えることはないかなと。自分の投球ができるように意識するだけです」

昨季、13勝6敗で最多勝と最高勝率のタイトルに輝いた男は、今季もエースと呼ばれるにふさわしい働きを見せている。開幕こそ出遅れたが、チームが苦境の中、初登板となった4月15日の巨人戦(甲子園)で8回7安打1失点と好投して白星を飾ると、その後も申し分ない投球を続けている。

今月4日の日本ハム戦(甲子園)では8回4安打無失点の快投。敵将のビッグボスこと、新庄監督に「開幕から今日までで、一番手も足も出なかった。面白くなかったなあ。塁に出られないんだもん」と脱帽させた。活躍ぶりは当然のように数字に表れ、8試合に登板して6勝(1敗)、防御率0.98、勝率8割5分7厘はいずれもリーグトップの投手3冠。すべてクオリティースタート(6回以上自責3以下)と抜群の安定感を誇っている。

青柳本人は「数字にしたらすごいなって思いますけど、僕の中では長いイニングを投げるとか、防御率うんぬんよりも1試合1試合をちゃんと投げたいので、数字を言われても、あまり実感がないなという感じです」と自然体を貫くが、金村投手コーチは精神面での成長を感じ取る。

「何が違うって言ったら自信。今までの彼はきっちりここに投げなきゃっていう感じだったのが、そのあたりにいけば大丈夫っていう自信が見て取れる。そういう気持ちで投げる方が逆にコントロールが良くなったりするもの。昨年最多勝(13勝)を取って、それがエースの自覚になって、自信になって、結果につながっていると思います」

もちろん、内面の充実は技術の進歩があってこそ。今年は春季キャンプからあえて得意球のスライダー、ツーシームを封印して実戦登板を繰り返した。カーブやチェンジアップに新たな活路を見いだし、配球の幅を広げた。サイドハンドの宿命ともいえる左打者対策としては、シンカーの精度を高めた。たゆまぬ努力の末、女房役の坂本も「逆に左打者を並べられても大丈夫だと僕は思っています」と舌を巻くほどの進化を遂げた。

テンポ良く、ゴロアウトを重ねるピッチングで攻撃にもリズムをもたらしている。登板した試合は、佐藤輝が打率3割7分5厘、2本塁打、9打点を残せば、大山も打率4割3分3厘、3本塁打、8打点をマーク。大黒柱は持ち味を生かして、強力な“援軍”まで作り上げている。

2005年から始まった交流戦での関西ダービーの通算対戦成績は28勝31敗3分け。タテジマ軍団は17年を最後にオリックス戦のカード勝ち越しがない。まずは、青柳が負の流れを止めて反攻態勢を整える役割を担う。「毎試合、いい感じでゲームをつくることはできているので、継続したいと思います」。昨シーズンはコロナ禍で入場制限があったが、3年ぶりに観衆がスタンドを埋め尽くすことが予想される(20年は交流戦中止)。熱気に満ちあふれる中、関西を拠点とする両雄がぶつかる。盛り上がる戦いを期待したい。

文・小松真也
1985年7月6日生まれ。36歳。18年に報知新聞社に入社。プロ野球遊軍記者を経て、20年から阪神担当。

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