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【コラム】阪神・佐藤輝明が優勝へのキーマン オープン戦で見せた2年目の進化|プロ野球

【コラム】阪神・佐藤輝明が優勝へのキーマン オープン戦で見せた2年目の進化|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】2022年のプロ野球が3月25日に開幕する。阪神タイガースは、京セラドーム大阪で昨年のセ・リーグ王者である東京ヤクルトスワローズと対戦。報知新聞社・小松真也記者に注目選手を挙げてもらった。
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昨季はゲーム差なしの2位に終わった。優勝したヤクルトと勝率わずか5厘差(5割7分9厘)という悔しさを晴らす戦いが始まる。

阪神のキーマンを一人挙げるなら、間違いなく、佐藤輝明内野手(23)だろう。春のキャンプイン前日の異例のタイミングで、矢野監督が今季限りでの退任を表明。指揮官の就任4年目の集大成のシーズンに悲願の17年ぶりリーグVを果たせるか。若き主砲は2年目のジンクス打破どころか、開幕4番を担い、チームの命運を握る。

「昨年以上の成績を残すのはもちろん、優勝にしっかり貢献できるように活躍したい。最後、笑って終わりたいです」

昨シーズンは126試合に出場し、場外弾や1試合3発など衝撃的な働きで球団新人最多24本塁打を記録。豪快なフルスイングと飛距離で虎党のみならずプロ野球ファンを魅了した。ただ、前半戦だけで20本をマークしたものの、後半戦は急失速。2軍降格を経験しNPB野手ワーストの59打席連続無安打も味わった。173三振は新人&球団最多を更新。良くも悪くも、インパクトを残したルーキーイヤーを経て、今季は大活躍を予感させる。

オープン戦は12球団3位の打率3割2分7厘で2本塁打、同2位11打点をたたき出す勝負強さを発揮。全15試合中14試合で4番を務め、昨季開幕4番の大山との打順争いも制した。何より、特筆すべきは課題だった三振と四球の改善。59打席で6三振にとどめた一方、8四球を稼いだ。この数字を143試合に換算すれば、57三振は昨季の3分の1以下、76四球は同25四球から3倍以上になる。

「ボールを見逃してストライクを打っていくのはずっと意識してやっていたところ。それはある程度いい状態になっているんじゃないかなと思います」と手応えをつかんでおり、打率と出塁率向上にも期待が高まる。矢野監督も「変化球もしっかりと捉えられていて、高めの速い球もしっかり見送れる。すべて、内容がしっかりしているんで、中身はレベルが上がったなっていう感じがある」と成長を感じ取っている。

結果が伴うだけの根拠もある。昨秋キャンプから新任の藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチに熱烈指導を仰ぐ。同コーチは重心のかかり方を4タイプに分け、それぞれに合った練習法や体の動かし方を推奨する「4スタンス理論」を元に、佐藤輝を「B1」(かかと内側重心)と診断。後ろ(軸足)で回転する打撃フォームが適しているといい、オリックスの吉田正らと同じタイプに分類した。

サトテルは近大の先輩・糸井を通じて、その吉田正と今年1月に合同自主トレ。憧れのオリの主砲は5年連続で打率3割を超え、直近2年はパ・リーグ最少の三振数だった(29、26)。しかも20年は72、21年も58四球を選んでいる。そんな理想のスラッガーが重要視する胸郭、胸骨、胸椎を柔らかく使うトレーニング、スイングの極意を学んだ。

「打撃フォームの柔らかさとか、すごい体を大きく使って打っている。自分の体を理解し、打撃につなげようとしている意識がすごい」。“三振しない男”のノウハウを生かして、新境地を切り開こうとしている。

臨戦態勢は整った。球団では入団2年目以内の開幕4番は、1950年の2リーグ制後だと51年の渡辺博之以来、71年ぶり2人目の快挙。充実のオフを過ごし、“助走期間”で進化の一端をのぞかせ、真価が問われる1年に臨む。

「ある程度、安定して結果も残せたのでいい準備ができたかなと思います。調整しながら、あとはしっかり開幕を迎えるのみって感じですね」

寅年の22年シーズン。年明けに「寅年なんで、虎が暴れるように。僕も虎になって頑張りたい」と宣言していた背番号8が球界の主役を張れば、自ずと頂点に近づく。

文・小松真也

1985年7月6日生まれ。36歳。18年に報知新聞社に入社。プロ野球遊軍記者を経て、20年から阪神担当。

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